今の千早を、一人ぼっちにするのは危険な気がした。 どこか、もう手の届かねぇところに行っちまいそうで。 千早を、一人ぼっちで泣かせるのも嫌で。 激しい動悸がする。 不安で堪らなくて――怖くて。 まとまらない思考が頭ん中を右往左往する。 酷く狼狽えている自分に気づいていた。 余裕なんか、これっぽっちもねぇ。