「ツバサちゃーん!髪拭いてー。」







私と観月さんの間に流れていた時間が止まる。



……紛れもなく、ジンの声。





恐る恐る観月さんの顔色を窺うと、目を見開いてリビングの方を見つめている。




嫌な予感…………。







私は、覚悟を決めて振り返る。










……腰にタオルを巻いただけ、上半身裸のジンが立ち尽くしていた。





あぁ……最悪だ。