慣れないサンダルで何度も、何度も、転がりそうになる。 足の痛みは、もう神経さえ壊れてしまったのか、と思う程痛む。 それでも、 ただひたすら 夜を走った。 身体中の、内臓と細胞が悲鳴を上げる。 息苦しい。 熱を持ったように苦しい。 蒸し暑い夏の夜、熱帯夜。 あたしは一人。 公園を目指した。