文化祭の次の日は、学校が休みでよかったと思う。
低血圧のあたしは、朝はなかなかベッドから起き上がれない。
……いっか、別に。
あと少し、寝よ…。
あたしは、目を閉じる。
そうして結局、目覚めたのは昼前の、中途半端な時間だった。
部屋のカーテンを開けると、太陽の光が差し込んでくる。
その眩しさに目を細め、開けたはずのカーテンをまた閉めてしまった。
せっかくの休みだっていうのに、特別やる事もない。
外へ出るのも、億劫だ。
あたしは、下らないテレビをつけたまま、何も考えずに一日を過ごした。
ぼんやりと。
それでも、携帯電話ばかり気になって何度も、何度も、手に取る。
けれど、携帯電話が鳴る事はなかった。