ヒメの長い髪を掴んで引っ張り、俺は言った。
「襲うぞ、コラ。」
ヒメは微笑したまま、「いいよ」と言った。
「いいよ。でも、逆じゃない?」、と。
「へっ?」
「今日は、あたしが襲ってあげるよ。」
ヒメは魔性の微笑みを浮かべている。
酔っ払ったオヒメサマは大胆不敵。
……何故かS降臨。
オヒメサマじゃなくて、女王様………かも。
「ちょっ!まっ!ヒメ!!」
「カズキ、可愛いー。」
「なっ!!おまっ!!どこ触って!!」
「どうしてほしいの?」
「ヒメーー!!!」
「“愛してる”って言いやがれ。ばぁか。」
「愛してる!!マジ愛してるから!!ちょ、ちょ、タイム!!!」
「ダーメ。許してあげない。」