今は涙すら出てこない。


時々頭の中が恐ろしいほどに冷たくなって、倒れそうになる体を踏ん張って自分の部屋へ向かった。



部屋に入るとドアを閉めて鍵をかける。

部屋の鍵をしめたのは、これが初めて。