競技場は日差しが強くて、春とは思えないほど暑い。

皆ブレザーを脱いで応援に向かった。


「志津、一番前座ろー」


「えー、暑いし私後ろの日陰のほうが……」


「いいからいいから!」


梢子やクラスメイト達に引っ張られて一番前の席で応援する事になった。

森先生もクラスの男子達に連れられて、私達の後ろの席に座る。