雲から顔を出した半月が、裏山の山頂に座った3人を鮮やかに照らし出す。 綺麗な月。 静かな夜。 遠くでふくろうの鳴く声が聞こえた。 湿った草がふくらはぎにあたって少し、くすぐったい。 横では興奮した陸が早口で、悠太を質問攻めにしていた。