ばあちゃんも、もう相当な年だ。

ぼけちゃったのかな。

ふと淋しい気持ちになる。

先を歩いていた悠太が振り返った。


「大丈夫だよ、ばあちゃんはしっかりしてるよ」


「あ、そ、そう?」


黙っていた悠太がいきなり喋ったので
おどおどしてしまった。


「陸や志津より、ずーっとしっかりしてる」


いつもの調子で悠太が意地悪を言った。