「……コホッ」


なんだか、頭が重くて、寒い……。


少しここで休もう。



教室の後ろまで行って、以前イッペー君が居眠りをしていた席に座った。



――ポタッ……ポタッ


机の上に涙が落ちる。

それをカーディガンの袖で拭った。



「うう……」


ここは声を出して泣いても大丈夫?


机につっぷして、泣きじゃくる。



そのうちにほんの少し頭がクリアになって

さっきのイッペー君の言葉が頭に浮かぶ。



――「無駄」だなんて。


どうしてそんな風に言ったんだろう?