遺書図鑑

・作成時期:昭和十八年(一九四三年)十一月下旬
・筆者:東京帝国大学文学部国文学科 学徒出陣兵 佐久間 誠治(享年十九、入営時十八)
・媒体:『萬葉集』に挟み込まれた軍用箋(芯の硬い鉛筆)
・発見場所:ビルマ(現・ミャンマー)方面、北部山岳地帯の日本軍兵舎
・補足:遺品として回収された携行本『萬葉集』の防人歌が収められた頁の間に小さく折り畳まれて挟まれていた。公式の軍記録においては「昭和十八年十二月二日、敵前強行偵察中に被弾、名誉の戦死」と処理されている。