空の雲の切れ目から、日差しが森の葉を抜け、降り注ぎました。
沈黙していた「孔雀」は、その日差しを浴びるように、ゆっくりとその羽を扇のように広げました。
その羽は宝石を散りばめたようにキラキラと輝き、七色の虹をその場に描き出します。
二人は心を奪われ、アロンは「本当に七色だ……」と、夢を見るように呟きました。
真剣な眼差しで孔雀を見つめるアロンの横顔。アフディー様はその横顔を覗き込み、そっと問いかけました。
「ねえ、どうするの? ……捕まえるの?」
アロンはしばらく考えると、孔雀を驚かせないよう、静かに後ずさりしながら茂みから抜け出しました。
アフディー様も戸惑いながらも後に続きます。
立ち止まったアロンは、決意を秘めた重い口を開きました。
「いや。……やめとくよ」
「えっ? だって、それじゃあ……証拠がないじゃない。また他のみんなに、嘘つきだって言われてしまうわよ?」
案じるような女神の問いに、アロンの表情から険しさが消え、ふっと和らぎました。
彼はアフディー様を真っ直ぐに見つめ、穏やかに答えたのです。
「いいんだ。信じてもらえなくても。……俺を信じてくれた、アフディーが目の前に居る。それだけで、もう十分だから」
自分のために必死になってくれた「初めての理解者」への、少年の精一杯の感謝でした。
沈黙していた「孔雀」は、その日差しを浴びるように、ゆっくりとその羽を扇のように広げました。
その羽は宝石を散りばめたようにキラキラと輝き、七色の虹をその場に描き出します。
二人は心を奪われ、アロンは「本当に七色だ……」と、夢を見るように呟きました。
真剣な眼差しで孔雀を見つめるアロンの横顔。アフディー様はその横顔を覗き込み、そっと問いかけました。
「ねえ、どうするの? ……捕まえるの?」
アロンはしばらく考えると、孔雀を驚かせないよう、静かに後ずさりしながら茂みから抜け出しました。
アフディー様も戸惑いながらも後に続きます。
立ち止まったアロンは、決意を秘めた重い口を開きました。
「いや。……やめとくよ」
「えっ? だって、それじゃあ……証拠がないじゃない。また他のみんなに、嘘つきだって言われてしまうわよ?」
案じるような女神の問いに、アロンの表情から険しさが消え、ふっと和らぎました。
彼はアフディー様を真っ直ぐに見つめ、穏やかに答えたのです。
「いいんだ。信じてもらえなくても。……俺を信じてくれた、アフディーが目の前に居る。それだけで、もう十分だから」
自分のために必死になってくれた「初めての理解者」への、少年の精一杯の感謝でした。



