リカバリー

人間という生き物は、生まれてきた事自体が間違いであり失敗なのだ。その間違いをリカバリーするために、人間は思考という能力を与えられたのだ。私は、失敗が怖い。生まれてきたという失敗をリカバリーするのに精一杯だからだ。挑戦して失敗をすること、人間関係で失敗すること、勉学で失敗すること多種多様な失敗が、全てが怖い。
私は、恐怖で今立ち止まっている。ここからの人生で私は、どうすればこの恐怖を振り切って、進めるのだろう。どうすれば、生まれてきた失敗をリカバリーできるのだろう。
そんなことをいくら思考しようとも、答えは出ない。
今日も私は、失敗に怯えながら日々を過ごすのだ。

アラームの音で目が覚める。アラームを止めて、重い体を頑張って起こす。
リビングに降りると、父親がいた。
「おはよ」
「ああ、おはよう」
中学一年生の私は、少し前こそ父親が嫌いで嫌いで仕方なかったが、少し成長した今は、怒ったときがめんどくさい。というふうに割り切れるくらいにはなった。
朝ごはんは大抵、カロリーメイトやなんかあったものを食べる。今日はカロリーメイトがあったから、カロリーメイトとカフェオレを食べる。
一通りの準備を終え、家を出る。七時十分、今日は部活の朝練がないから、いつもより遅く出る。友達の家へと向かい友だちと合流する。
「おはよー真莉」
「おはよ!」
真莉は、私が信用している親友だ。小学校の頃から私の相談や愚痴を聞いてくれる、かけがえのない親友。
「聞いて、レポート終わってないんよね」
「えぐ、え提出いつなん?」
「明日」
「終わっとる」
笑いながらそんなくだらない話をする。毎日、そんなくだらない話をして学校へと行く。こんな毎日が、楽しかったり、苦しかったりいろいろだ。気分の良い毎日を過ごせるほど私の精神状態は今、安定していないのだ。
親友といる間だけは、私は、辛いことを自分から隠せる。ふざけられる。親友に苦しさを言えなくなったのはいつからだろう。最初から、言ってなかったかもしれないけど。
「じゃねー」
真莉とはクラスが違うから、途中で分かれる。クラスにはもう数人の人がいて、何人かから挨拶される。そのおはよう。に私もおはよう。と返す。これがいつも。
失敗しないように、間違えないように。
こんなことを気にしてしまう日なのだ、今日は。
めんどくさい人間だ。私は。