ロッカー室から出て来たわたしを見て、眞白さんが声をかけてくれた。
「大丈夫そうだね」
東奈消防署を出て、駅に向かう大通りまで案内してもらった。
「ここで大丈夫です。ありがとうございました。服は洗濯してから持ってきます」
「いつでもいいと思うよ。多分、署に置きっぱなしだったはずだから」
そう言うと、眞白さんは人懐っこい笑顔を見せてくれた。
坂下さんの「あいつは、やめといた方がいい」という言葉は、どうしてなんだろう?
坂下さんが眞白さんを好きで、牽制されたのかな。
遠ざかる眞白さんの後ろ姿を見ながらそんな風に思った。



