ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!

 宇宙船シャレインの飛行士と成りました~。パチパチパチ~。

「学習機能で文字や操作法も覚えられるけど、やる? ちょっと脳に負担は掛かるけどね」

 もちろんやるに決まっている。こんなチャンス二度とないのだからな!

「って、結構時間がかかる感じ?」

「そうね。この星の人間の脳がどれほどのものかわからないから、何度かに分けてやったほうがいいと思うわ」

「エネルギー──プレアは持ちそう?」

「おそらく五、六回は行けると思うわ。それだけやればシャレインのことやわたしたちのことはわかるはずよ」

 それなら焦る必要はないか。脳を守ることにも繋がるし。

「それなら一回だけやってみていい? 基礎的なことだけは知っておきたいからさ」

 なにがあるかわからない。やれるときに基礎的なことは覚えておいたほうがいいだろうよ。

「わかったわ。エレクラング・ロクスを起動させて。画面の右下にあるものを押して」

 ジージーの指示に従い、エレなんとかを起動させた──ら、頭の中にいろんなことが流れて来て、目がチカチカする。頭がズキズキする。確かにこれは脳に負担を掛けているわ……。

「切って」

 意識が落ちそうな頃、ジージーの声と揺らしに我を取り戻してエレクラング・ロクス──学習機能を切った。

「大丈夫?」

「う、うん。あと少し遅かったら気絶していたよ」

 危ない危ない。何度か分ける理由がよくわかったわ。一回の量でも尋常じゃなかったよ。ジージーたち、どんだけ脳を使ってんだか。なんかが目覚めそうだよ……。

「普通なら気絶をする量だけど、耐えるなんて凄いわ」

 転生して前世の記憶も持っているからか? ボク、そこまで頭がいいってわけでもないし。

「でも、さすがに立てそうもないよ」

 口は回っているけど、体はまったく動かない。無理したら吐く自信しかないよ。

「ちょっと眠るよ。ジージーは家に戻って休んで。家のものは勝手に使っていいからさ。暇なら家の周りを探索するといいよ。でも、遠くには行かないようにね」

 ここら辺に住んでいるのはボクだけだが、昔は鉱山で栄えていたところ。ちょっと行ったところには廃墟もある。魔物も寄って来ないから安全に冒険が出来るだろうよ。

「使えるものがあるなら運んでおいてね。てか、あるの?」

「アリュームに銃があったはず。それを持って行くわ」

 シャレインに搭載された人型機動兵器アリューム。自動でも搭乗でも動かせるものだ。それにレーザー銃が入っている。五十発しか撃てないヤツが。

「動けるようになったら戻るから」

 そう言って意識を手放した。