ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!

 今日はさすがに無理なので、狩りは明日にすることにした。

 ボクも頭への負担が大きすぎてまだ動きたくない。食事をしたらベッドに移ってぐっすりと眠らせてもらった。

 ぐっすり眠れたから陽の出前に起きてしまい、すぐに朝食の用意を開始した。

 小麦粉を溶かして捏ねたらフライパンで焼き、熱々のところにチーズを乗せてクル葉で包んだ。蒸されていい感じになるのだ。

 ジージーも起きて来たので、チーズ乗せパンと野菜スープで朝食を済ませた。

「肉が食べたいわ」

 物足りそうな顔をしている。ボクはもうこの食事に慣れ──ないな。可能なら美味しいものを食べたいです。誰かに作って欲しいです。

「戦艦では肉が出たの?」

「なんの肉かわからないけど、大きな戦いの前には出てたわ」

 そんな風習があるんだ。謎の固形物や鮮やかな液体を飲んでいるのかと思ってたよ。

「鳥を狩って焼いて食べようか」

 ボクも久しぶりに肉が食いたい。熱々の肉にかぶりつきたいよ。

「鳥って、美味しいの?」

「処理次第だね。でも、鳥は何度も狩っているから上手く処理して調理するよ」

 塩で焼くしかないのだが、それでも肉は美味い。生きていてよかったと感じさせてくれるのだ。

 朝食を終えたら狩りの準備だ。

「ジージー。これを。クロスボウだ」

 弓は練習が必要なので、クロスボウを作った。

 家系的にボクは金属加工はお手のもの。指先も器用なのでかなり精密なものを作れるのだ。

「原始的ね」

「槍を投げるよりはマシさ」
 
 マンモスみたいなものがいる世界だが、鳥を狩るのに槍はない。てか、当てられるヤツがいるなら見てみたい。そんなバカを。

「そのクロスボウもあげるからいつでも肉を狩れるよ」

 当てられたら、だけど。

「ちょっと練習してみようか」

 外に出てクロスボウの扱い方を教え、十メートルくらい離れた木に撃ってもらった。

「上手いね」

 DNAをクチュクチュされたせいか? 身体能力や五感がパワーアップされているのか?

「まあ、射撃は得意だったわ」

 ジージーも満ざらでもなさそうだ。

 十発撃ってクロスボウに慣れたようなので、狩りに出かけるとする。

「どこに行くの?」

「狩り場はここから半日くらい歩いた山の中だね。人が入らないところだから獣も豊富だ。鳥は道すがらだね。小さいと食いごたえがないからそこそこのを狙うとしよう」

 一匹狩れば二日くらいは持つ。いい感じに肉祭りだ。

「いいわね。たくさん食べたいわ」

 宇宙に進出しても人は肉を求めるか。人間、食を楽しめなくなったらお仕舞いだな。

「お、さっそく鳥のお出ましだ」

 前方にいい感じの鳥が現れてくれた。幸先グッドだ!