「ねえ、もも見て!! 今日のリクくんのSNS更新、ヤバすぎない!?」
放課後の教室で、親友のゆいがスマホを私の目の前に突きつけてきた。
「ギャーーーッ!? ちょっと待って無理!! 鎖骨…鎖骨尊い……語彙力失うんだけどっ!!」
私、白石 萌々香は、机の上で頭を抱えて悶絶した。
画面の中にいるのは、今話題沸騰中の5人組アイドルグループ『Luminous(ルミナス)』のセンター、リクくん。
金髪のハーフアップに、吸い込まれるような強い瞳。圧倒的な歌唱力とダンスで全女子を魅了する、まさに「画面から飛び出してきた王子様」だ。
「この前の一番くじのアクスタも、萌々香がリクくん自引きしてくれたおかげでコンプできたし感謝しかないわ〜」
「あれは私の愛の引き強さだから! でもさ、ランダム生写真は10枚買ってリクくん1枚しか出なかったんだよ!? 交換探すの必死だったんだから!」
「あはは、オタクあるあるだね! でもマジでリクくん生きててくれて感謝だよね〜」
「ほんとそれ。リクくんは私の世界の光……人生の酸素なんだよ……!」
熱弁する私とゆいの横を、通り過ぎる影があった。
「……白石、ちょっと退いてくれ。リュック当たる」
低くぼそっとした声にハッとして振り返ると、隣の席の長谷川 蒼太(はせがわ そうた)が立っていた。
前髪は目元が隠れるほど重く、分厚いメガネ。
姿勢は常に猫背で、クラスでは影が薄くボッチ気味。
トップアイドルの輝かしいリクくんと、クラスで一番地味な長谷川くん。天と地ほどの差がある2人だ。
「あ、ごめんごめん! 長谷川くん、じゃあね〜」
「……うん。じゃ」
長谷川くんは小さく手を振ると、そそくさと教室を出て行った。
放課後の教室で、親友のゆいがスマホを私の目の前に突きつけてきた。
「ギャーーーッ!? ちょっと待って無理!! 鎖骨…鎖骨尊い……語彙力失うんだけどっ!!」
私、白石 萌々香は、机の上で頭を抱えて悶絶した。
画面の中にいるのは、今話題沸騰中の5人組アイドルグループ『Luminous(ルミナス)』のセンター、リクくん。
金髪のハーフアップに、吸い込まれるような強い瞳。圧倒的な歌唱力とダンスで全女子を魅了する、まさに「画面から飛び出してきた王子様」だ。
「この前の一番くじのアクスタも、萌々香がリクくん自引きしてくれたおかげでコンプできたし感謝しかないわ〜」
「あれは私の愛の引き強さだから! でもさ、ランダム生写真は10枚買ってリクくん1枚しか出なかったんだよ!? 交換探すの必死だったんだから!」
「あはは、オタクあるあるだね! でもマジでリクくん生きててくれて感謝だよね〜」
「ほんとそれ。リクくんは私の世界の光……人生の酸素なんだよ……!」
熱弁する私とゆいの横を、通り過ぎる影があった。
「……白石、ちょっと退いてくれ。リュック当たる」
低くぼそっとした声にハッとして振り返ると、隣の席の長谷川 蒼太(はせがわ そうた)が立っていた。
前髪は目元が隠れるほど重く、分厚いメガネ。
姿勢は常に猫背で、クラスでは影が薄くボッチ気味。
トップアイドルの輝かしいリクくんと、クラスで一番地味な長谷川くん。天と地ほどの差がある2人だ。
「あ、ごめんごめん! 長谷川くん、じゃあね〜」
「……うん。じゃ」
長谷川くんは小さく手を振ると、そそくさと教室を出て行った。
