いつも昼食をとっている専門学校のテラス。
数組、置かれている真っ白の椅子とテーブルの内、一つを選んで、おれは席に着いた。
十八歳になったおれは、学校が有る日は、ほぼ毎日、追山砂子と食事をしている。
砂子は一年前、デザイン系の専門学校に入学してすぐの頃に出来た、おれの五代目の彼女だけれど、砂子の何か言いたそうな様子を見て、そろそろ潮時なのだろうと思う。
今まで付き合う事の出来た女の子は、みんな綺麗な子だったけれど、長くても一年しか続かなかった。大体、向こうから別れを切り出してくるからだ。
「鴇」
名前を呼ばれて、椅子に腰掛けている砂子を見ると、彼女は「別れてくれる?」と一言発し、おれの様子を窺っている。
スマートフォンを取り出し、おれは砂子に見えるよう、砂子の連絡先を削除した。
「おれの事、理解してくれない子なんて要らない。さようなら」
立ち上がった砂子が、おれの頬を拳で殴る。
「人を大事に出来ない人は、誰からも大事にされなくなるからね」
こちらを一切、振り返らないまま、捨て台詞を残して立ち去っていく砂子に、おれは小声で毒づいた。
「おれの事、分かってくれない相手に、人生の貴重な時間、使ってたまるかよ」
彼女と別れたら次の彼女を探せばいい。
その内、理解してくれる子に出会える。
苛立つ事も反省する事もしなかったのは、今までの彼女の事を、自分自身を分かってくれる誰かに出会うまでの、つなぎだと思っていたからだ。
数組、置かれている真っ白の椅子とテーブルの内、一つを選んで、おれは席に着いた。
十八歳になったおれは、学校が有る日は、ほぼ毎日、追山砂子と食事をしている。
砂子は一年前、デザイン系の専門学校に入学してすぐの頃に出来た、おれの五代目の彼女だけれど、砂子の何か言いたそうな様子を見て、そろそろ潮時なのだろうと思う。
今まで付き合う事の出来た女の子は、みんな綺麗な子だったけれど、長くても一年しか続かなかった。大体、向こうから別れを切り出してくるからだ。
「鴇」
名前を呼ばれて、椅子に腰掛けている砂子を見ると、彼女は「別れてくれる?」と一言発し、おれの様子を窺っている。
スマートフォンを取り出し、おれは砂子に見えるよう、砂子の連絡先を削除した。
「おれの事、理解してくれない子なんて要らない。さようなら」
立ち上がった砂子が、おれの頬を拳で殴る。
「人を大事に出来ない人は、誰からも大事にされなくなるからね」
こちらを一切、振り返らないまま、捨て台詞を残して立ち去っていく砂子に、おれは小声で毒づいた。
「おれの事、分かってくれない相手に、人生の貴重な時間、使ってたまるかよ」
彼女と別れたら次の彼女を探せばいい。
その内、理解してくれる子に出会える。
苛立つ事も反省する事もしなかったのは、今までの彼女の事を、自分自身を分かってくれる誰かに出会うまでの、つなぎだと思っていたからだ。
