「間違っていなかった」と、胸を張って言える人がこの世にどれだけいるだろう。
いや、間違っていたとしても、「次に進もう」と切り替えていける人はどれくらいいるだろうか。
少なくとも今の私はどちらでもない。
夕暮れ時の教室は、ひどく静かだ。窓の外からは、グラウンドを走る運動部の声や、遠くで響く吹奏楽部の音がかすかに聞こえてくる。西日から伸びるオレンジ色の光が、私の机の上に長い影を落としていた。
誰もいない教室で、私はただじっと、自分の机の木目を指先でなぞっている。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
誰もここまでになるとは思っていなかった。
どこで止まれていたら誰も傷つかないですんだのか。
いや、きっと違う。
どこまで戻っても誰も傷つかないなんて未来はつくれない。
なんで戻ることのできない過去にとらわれ続けているんだろう。
なんで存在しない未来を願っているんだろう。
私、今年受験だよ?
いつまでもヘドロのような感情や想いが脳を支配している。
私の善意は、彼女にとってはただの「傲慢」でしかなかったんだ。
必死で助けたつもりでも、それはただの自己満で終わる偽善だったのかもしれない。
何もかも甘かったのだ。
私はあの日のじっとりとした空気と、頬に残った痛みを忘れることができない。忘れてはいけない。
『未優は、裏切らないよね?』
耳の奥で、縋るような、どこか私を試すような声がする。
私は彼女を助けたかった。ただそれだけだった。なのに、どうして、もう二度と交わることのない場所にまで離れてしまったのだろう――。
いや、間違っていたとしても、「次に進もう」と切り替えていける人はどれくらいいるだろうか。
少なくとも今の私はどちらでもない。
夕暮れ時の教室は、ひどく静かだ。窓の外からは、グラウンドを走る運動部の声や、遠くで響く吹奏楽部の音がかすかに聞こえてくる。西日から伸びるオレンジ色の光が、私の机の上に長い影を落としていた。
誰もいない教室で、私はただじっと、自分の机の木目を指先でなぞっている。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
誰もここまでになるとは思っていなかった。
どこで止まれていたら誰も傷つかないですんだのか。
いや、きっと違う。
どこまで戻っても誰も傷つかないなんて未来はつくれない。
なんで戻ることのできない過去にとらわれ続けているんだろう。
なんで存在しない未来を願っているんだろう。
私、今年受験だよ?
いつまでもヘドロのような感情や想いが脳を支配している。
私の善意は、彼女にとってはただの「傲慢」でしかなかったんだ。
必死で助けたつもりでも、それはただの自己満で終わる偽善だったのかもしれない。
何もかも甘かったのだ。
私はあの日のじっとりとした空気と、頬に残った痛みを忘れることができない。忘れてはいけない。
『未優は、裏切らないよね?』
耳の奥で、縋るような、どこか私を試すような声がする。
私は彼女を助けたかった。ただそれだけだった。なのに、どうして、もう二度と交わることのない場所にまで離れてしまったのだろう――。
