薔薇の心中〜傾国の華は真実を嗤う〜

中に入った玉蘭は秋春に案内され、紅玉宮を見て回っていた。ちょっとした宮か何かがあるだけだと思っていたが、案外というか凄かった。

「流石は四夫人の宮でしょう?って娘娘も四夫人の一人だった!すみません友達っぽくて」

友達ぽくとは失礼じゃないかとは思いつつも玲瓏を見ている様で自然と顔が綻ぶ。でも四夫人に対してかなり付け付けとものを言う娘だ。皇后の次に権力を持つのは四夫人のなので、玉蘭は今凄い良い座にいるのだ。貴妃(きひ)、賢妃(けんぴ)、徳妃(とくひ)、淑妃(しゅくひ)。玉蘭はこの四つの中ならずっと淑妃に憧れていたのだが、帝の一番寵愛(ちょうあい)を受けやすい貴妃となったのだ。まあ今の皇帝は女好きではなく戦好きらしいから手を出される事は少なだろう。

「今日主上が来るらしいですよ?」

主上…皇帝が来ると言う事だ。

(できれば関わりたくない順位(ランキング)一位の人が…)