冬の魔物

校舎という名称の長方形の灰色。コンクリートで出来た、とてつもなく重い箱の中に今日も向かう。

 同じような服を着て、同じような髪型をする。同じような会話をして、同じように振る舞う。

 別に何かのお手本があるわけでもないんだけど、職人気質のあれだ。周囲の同調圧力は、教室に入って見て学べってやつ。

 まるで、小学校から始まった学生と呼ばれる期間は、永遠に続く地獄のように思えて、もうすぐ卒業して終わる。

 だというのに、この場所に来なくてもいいという未来が全く思いつかない。自由のない息苦しい日々は、この先に何処までも続いていくんでしょう。

 ああ。神様。紙とペンを数え切れないほどに消費して、一体何になろうとしているのでしょうか。

 だって、俺の周囲の大人は全員、金の話しかしないし時間があれば誰かの悪口しか言わないし、不幸な笑顔を浮かべているというのに……何をどうやってどうしたら、楽しい想像ができるというんだよ。

 神様でなくても、誰かいい感じに教えてくれよ。嘘をついても騙してもいいから、俺が納得できるような素晴らしい答えをくれよ。