変わらないで、この関係

「伊織ーっ!」
私は後ろから抱きついてきた人をギュッと抱きしめる。向こうから抱きついてきたのもあるが。
「千歌かぁ……」
私は少しびっくりしていたものの、親友の千歌だと分かり、胸を撫で下ろす。ま、これが毎朝の挨拶ですと言ったら私は納得してしまうのだが。
「千歌、もうちょっとで学校着くのに今から髪の毛結ぶの?」
千歌が髪の毛を結び始めたので、私は千歌にそう聞く。髪の毛を下ろしている千歌はとっても可愛いからそっちの方がいいと私は思うのに。
「ちょっとね…ほら、体育あるし」
いい感じにはぐらかされた気がする。私は千歌に視線を送る。千歌は私の視線に気づいたらしく、
「えぇっと……また今度話すから!」
と言った。私は「絶対話してね?」と言う。すると、千歌は笑顔で頷いた。
高校まで後少し。
「あ…伊織と千歌だ」
不意に透き通った声の持ち主に声をかけられた。私が振り向くと、そこには真奈がいた。最近私たちと仲良くしている女の子だ。
「まなっち!こんなところで会うなんて奇遇だね」
千歌が真奈にダル絡みをし始めた。私は呆れつつも千歌を真奈から引き剥がす。
「ちょっと千歌!」
私がそう言うと、千歌は「ごめんごめん」と言って離れた。その様子を見ていたのか、真奈は、
「二人は小学校から同じなんだっけ…?私とは高校からだけど…」
と聞いてきた。私と千歌は頷く。
「小学生のときは伊織