新学期の当日は、期待と不安が入り混じる。
昼間は暖かいくせに、朝の登校の時はマフラーが欠かせない。
春休みが終わって不安の中、久しぶりに自転車に乗る。
若干グラついて慣れるまでちょっとだけ時間がかかった。
「あ、真実ちゃん!」
「あー、美鈴ちゃんじゃん。おはよう」
交差点で信号が変わるのを待っていると、真実ちゃんもちょうど後ろから追いついてきた。
真実ちゃん。去年1年生だった時、同じクラスで仲良くなった。
誰にも話かけることができなくて、席でじっとしているわたしに話かけてくれた。
見た目も優しそうだった真実ちゃん。すぐに打ち解けて仲良くなった。
お互いに部活をやっていなくて、帰宅部だったのもピッタリだった。
「……クラス、どうなってるかな」
「ね。めっちゃ緊張するよね」
「あー、真実ちゃんと同じクラスだったら良いのになあー」
学校の手前の最後の上り坂。
電動自転車じゃない限り、絶対に立ってこがないと上り切れない。
ぜいぜいと口から白い息を吐き出しながら、やっとの思いで自転車置き場まで辿り着いた。
「あ、あれじゃない?」
真実ちゃんの指さす先に見えたのは、掲示板に群がっている生徒達だった。
きっとクラス分けの紙が貼ってあるんだと思う。
「……行こう」
「うん」
自転車にカギをかけて、他の人をかきわけるように掲示板に向かって進んだ。
無我夢中で、頭の中は真っ白。
(え? ……マジで?)
わたしの名前は2年B組の欄に載っていた。
サッと自分の名前を見つけると、合格発表を見るかのように、上から真実ちゃんの名前を探す。
(……ない。……ない)
真実ちゃんの名前どころか……同じ中学校の人。
去年ちょっとしゃべったことのある人。誰一人として、B組に載っていなかった。
(ガチかあ)
「……ね、私はF組だったよ。美鈴ちゃんは?」
「うち、B組だった」
「そっか」
不安にも似た感情が、頭と胸いっぱいに広がる中で
真実ちゃんを会話することなく新しい教室のドアをくぐった。
背なかをちょっと丸めながら。
昼間は暖かいくせに、朝の登校の時はマフラーが欠かせない。
春休みが終わって不安の中、久しぶりに自転車に乗る。
若干グラついて慣れるまでちょっとだけ時間がかかった。
「あ、真実ちゃん!」
「あー、美鈴ちゃんじゃん。おはよう」
交差点で信号が変わるのを待っていると、真実ちゃんもちょうど後ろから追いついてきた。
真実ちゃん。去年1年生だった時、同じクラスで仲良くなった。
誰にも話かけることができなくて、席でじっとしているわたしに話かけてくれた。
見た目も優しそうだった真実ちゃん。すぐに打ち解けて仲良くなった。
お互いに部活をやっていなくて、帰宅部だったのもピッタリだった。
「……クラス、どうなってるかな」
「ね。めっちゃ緊張するよね」
「あー、真実ちゃんと同じクラスだったら良いのになあー」
学校の手前の最後の上り坂。
電動自転車じゃない限り、絶対に立ってこがないと上り切れない。
ぜいぜいと口から白い息を吐き出しながら、やっとの思いで自転車置き場まで辿り着いた。
「あ、あれじゃない?」
真実ちゃんの指さす先に見えたのは、掲示板に群がっている生徒達だった。
きっとクラス分けの紙が貼ってあるんだと思う。
「……行こう」
「うん」
自転車にカギをかけて、他の人をかきわけるように掲示板に向かって進んだ。
無我夢中で、頭の中は真っ白。
(え? ……マジで?)
わたしの名前は2年B組の欄に載っていた。
サッと自分の名前を見つけると、合格発表を見るかのように、上から真実ちゃんの名前を探す。
(……ない。……ない)
真実ちゃんの名前どころか……同じ中学校の人。
去年ちょっとしゃべったことのある人。誰一人として、B組に載っていなかった。
(ガチかあ)
「……ね、私はF組だったよ。美鈴ちゃんは?」
「うち、B組だった」
「そっか」
不安にも似た感情が、頭と胸いっぱいに広がる中で
真実ちゃんを会話することなく新しい教室のドアをくぐった。
背なかをちょっと丸めながら。



