2人ずつに割り当てられた部屋は、不思議な作りだった。のんびりできるスペースはあまりなく、奥に向かって細長い。ベッドが左右に2つあるだけの、本当に狭い部屋。
「スゴい部屋だよね、ここ」
2人が入って、荷物を置けばほとんどスペースが埋まる。早苗ちゃんがあきれるようにつぶやいた。
「うん。ベッド、どっちにする?」
「どっちでも良いよ、私。美鈴ちゃんが好きな方選んで」
(投げやりだなあ……)
「ええ……どうしよう」と悩んでみるけど、早苗ちゃんはバッグを開いて荷物の整理を始めていた。
「……じゃ、わたし右で良い?」
「うん、分かった。私、左ね」
わたしの顔も見ずに、バッグの中に向かって返事をしていた。
☆
「ちょっと外、行ってくるね」
「あ……うん。分かった」
30分間の自由時間。早苗ちゃんは1人、部屋を出ていった。
(何よ。……色々しゃべれると思ってたのに……)
今のところ班行動はない。松中さんや山本さんと一緒に行動しなくて済む。最初は晩ご飯の時。班で近くに座って食べないといけないらしいから。
(早く、戻って来ないかなあ。早苗ちゃん)
いっつも夜中までDMでやりとりしてた。でも今日は目の前に早苗ちゃんがいる。
深い話はDMだとあまりできないから……いっぱい聞きたいことがある。
初日は晩ご飯が終わってお風呂に入れば、自由時間。一緒にいれる時間が、めっちゃある。
(はあ。もう終わっちゃうよ。夕方の自由時間)
窓の外に向かって、やっとわたしはため息をつくことができた。
「スゴい部屋だよね、ここ」
2人が入って、荷物を置けばほとんどスペースが埋まる。早苗ちゃんがあきれるようにつぶやいた。
「うん。ベッド、どっちにする?」
「どっちでも良いよ、私。美鈴ちゃんが好きな方選んで」
(投げやりだなあ……)
「ええ……どうしよう」と悩んでみるけど、早苗ちゃんはバッグを開いて荷物の整理を始めていた。
「……じゃ、わたし右で良い?」
「うん、分かった。私、左ね」
わたしの顔も見ずに、バッグの中に向かって返事をしていた。
☆
「ちょっと外、行ってくるね」
「あ……うん。分かった」
30分間の自由時間。早苗ちゃんは1人、部屋を出ていった。
(何よ。……色々しゃべれると思ってたのに……)
今のところ班行動はない。松中さんや山本さんと一緒に行動しなくて済む。最初は晩ご飯の時。班で近くに座って食べないといけないらしいから。
(早く、戻って来ないかなあ。早苗ちゃん)
いっつも夜中までDMでやりとりしてた。でも今日は目の前に早苗ちゃんがいる。
深い話はDMだとあまりできないから……いっぱい聞きたいことがある。
初日は晩ご飯が終わってお風呂に入れば、自由時間。一緒にいれる時間が、めっちゃある。
(はあ。もう終わっちゃうよ。夕方の自由時間)
窓の外に向かって、やっとわたしはため息をつくことができた。



