『惚れ薬』が効きすぎるなんて、令和の時代にアリですか⁉

「これ、すっげ~楽しい! つか、ペアのキャラ、花崎にしか思えないって」
 鵜飼の楽しそうな声に、僕は微笑みを返す。
 鵜飼はスマホで僕の作ったゲームをプレイしている。

「へへへ。ご想像にお任せします~」
 本当は鵜飼と僕をイメージして設定したのだけれど、恥ずかしくてそんなことは言えない。
「うん。この相方キャラが可愛すぎてムラムラするって」
 ――ん? ムラムラ?
「ちょ、ちょっと待て。僕は健全なゲーム作ったハズ!」
 驚いて鵜飼の手元を覗き込めば、鵜飼にガッチリホールドされた。

 ――やられた!
「やったね。今日のご褒美タイムゲット」
 鵜飼の筋肉質な腕に抱き込まれて僕は力を抜いた。
 こうなったら鵜飼から逃げるなど、僕の筋力では無理だから。
 鵜飼の胸に抱き込まれながら彼を見れば、嬉しそうに頬を染めて微笑んでいる。

 ――うん。この顔が、好きだ。
 きっと僕の頬も真っ赤だ。
 だって、鵜飼が愛おしそうに僕を見るから。

 そっと鵜飼が近づいた。唇に鵜飼の体温を感じる。
 ゆっくり離れる熱が惜しくて、濡れた唇を目で追う。

「ゲームの、ラストは?」
 低い声が耳に届く。
「……ナイショ」
 それを知ったら楽しくないだろう。
 というか、まだ知らなくていい。

 ――ああ、早くバレーボール冬季地区大会になるといいな。
 鵜飼の優勝が待ち遠しい!

 両想いだけど恋人未満の僕らの青春は、明るい未来に向けて、今日も順調に一歩前進だ!

  《完》
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