玄関で夢斗がうつぶせに倒れている姿だった。
俺は思わず、夢斗を仰向けにしてやり、背中に腕を回して上体だけを起こす。ぐったりした身体を胸元に抱えるようにして支えた。
「おい!おい!」
夢斗の反応がない。
「死んでないよな?起きろ!起きてくれよ!」
夢斗を必死に揺さぶった。こういう時、あまり動かさない方がいいんだっけ?
頭の中が混乱したが、この際、どっちでもいい。
目を開けてくれ!
祈るような思いで夢斗の顔を見つめた。
「う、う―――ん」
夢斗が徐々に目を開いた。
「……あれ?倫くん……」
「お前……。帰ってもリビングに来ないから気になって駆けつけてみれば、ここで倒れてたんだぞ!」
思わず大声でまくしたてた。
「ご、ごめん……」
「どうしたんだよ!心配したんだぞ!どこか痛くないか?」
夢斗が力なく答える。
「……いやぁ、腹が減りすぎて力尽きちゃった……感じ?」
「……腹が減った?それだけか?」
「……うん」
俺は夢斗を支えていた腕をぱっと離した。
ゴツッ。
夢斗の頭が床にぶつかった。
「倫くん……、酷い」
「酷いのはどっちだ。俺は心配で、心配で……」
鼻詰まりの声が恥ずかしくて、そっぽを向く。
「倫くん、ごめん」
夢斗は立ち上がると、俺のそばで謝った。
「よし、家にあるもので作ってやる。チャーハンでいいか?」
「ありがとう!倫くん」
夢斗は両手を胸の前で組み、目をキラキラと輝かせた。
まったく、調子のいいヤツだ。
「どうぞ」
ダイニングテーブルに座っている夢斗の前にチャーハンとスプーンを置いた。
すると、すぐに夢斗は手を合わせチャーハンにスプーンを入れた。
「わ―――い!いただきま―――す!」
スプーンに山盛りのチャーハンを掬い、大きな口に入れる夢斗を見ていたら、俺の承認欲求は満たされた。
リスのように両頬にチャーハンを入れて、満足そうに咀嚼してからのみ込む。
こんなに美味そうに食事をする姿を未だかつて見たことがあっただろうか。
俺は麦茶を入れたコップを置いた。
「レストランみたい!倫くん、ありがとう」
夢斗はちょっとしたことでもお礼を言う。
お礼を言われ慣れていない俺は少し照れる。
「急いで食べると喉に詰まらすから気を付けろよ」
そう言うと、キッチンに戻り、洗い物を済ませた。
俺は思わず、夢斗を仰向けにしてやり、背中に腕を回して上体だけを起こす。ぐったりした身体を胸元に抱えるようにして支えた。
「おい!おい!」
夢斗の反応がない。
「死んでないよな?起きろ!起きてくれよ!」
夢斗を必死に揺さぶった。こういう時、あまり動かさない方がいいんだっけ?
頭の中が混乱したが、この際、どっちでもいい。
目を開けてくれ!
祈るような思いで夢斗の顔を見つめた。
「う、う―――ん」
夢斗が徐々に目を開いた。
「……あれ?倫くん……」
「お前……。帰ってもリビングに来ないから気になって駆けつけてみれば、ここで倒れてたんだぞ!」
思わず大声でまくしたてた。
「ご、ごめん……」
「どうしたんだよ!心配したんだぞ!どこか痛くないか?」
夢斗が力なく答える。
「……いやぁ、腹が減りすぎて力尽きちゃった……感じ?」
「……腹が減った?それだけか?」
「……うん」
俺は夢斗を支えていた腕をぱっと離した。
ゴツッ。
夢斗の頭が床にぶつかった。
「倫くん……、酷い」
「酷いのはどっちだ。俺は心配で、心配で……」
鼻詰まりの声が恥ずかしくて、そっぽを向く。
「倫くん、ごめん」
夢斗は立ち上がると、俺のそばで謝った。
「よし、家にあるもので作ってやる。チャーハンでいいか?」
「ありがとう!倫くん」
夢斗は両手を胸の前で組み、目をキラキラと輝かせた。
まったく、調子のいいヤツだ。
「どうぞ」
ダイニングテーブルに座っている夢斗の前にチャーハンとスプーンを置いた。
すると、すぐに夢斗は手を合わせチャーハンにスプーンを入れた。
「わ―――い!いただきま―――す!」
スプーンに山盛りのチャーハンを掬い、大きな口に入れる夢斗を見ていたら、俺の承認欲求は満たされた。
リスのように両頬にチャーハンを入れて、満足そうに咀嚼してからのみ込む。
こんなに美味そうに食事をする姿を未だかつて見たことがあっただろうか。
俺は麦茶を入れたコップを置いた。
「レストランみたい!倫くん、ありがとう」
夢斗はちょっとしたことでもお礼を言う。
お礼を言われ慣れていない俺は少し照れる。
「急いで食べると喉に詰まらすから気を付けろよ」
そう言うと、キッチンに戻り、洗い物を済ませた。

