世間から見たら、俺たちって、ただのセフレとか、不倫とかなんだろう。
――俺もずるいな。
俺は怜司のことをちゃんと見ようとしてなかったのかもしれない。怜司が俺をどう思っているのかだけを気にしていた。怜司は好き勝手やって生きていて、俺はそれに振り回されているだけなんだと、どこかで思っていた。
俺はあのとき、怜司に子供ができて、血の繋がりとか言われて、怜司が離れていってしまうみたいで怖かったんだ。それまでは、怜司はずっと俺を自分の生活圏には入れなかった。だから、ある意味そのお陰で俺はいろんなことを知らずに済んでいた。俺も、怜司の結婚生活なんて聞きたくなかったし、聞こうともしなかった。俺は結局、都合のいいところだけを見て、特別な関係だと思っていたんだ。
怜司は、どの関係も大事にしたいんだろう。自分勝手で、俺を完璧に隠して、家族も守って、いい息子であろうとして。
傲慢だけど、どこか怖がっているようにも見える。そんなバカな怜司がどうしようもなく好きだと思った。
俺も自分で決めよう。振り回されているわけでもない。俺は、この無茶苦茶な怜司とずっと一緒にいるんだ。どんなことがあっても、もう手を離さない。
――俺も、傲慢でバカな仕方ないやつなんだ。
「終わったぞ」
「おう」
店を出て、俺たちはうちまで歩いた。
「店、偶然見つけたのか?」
「あー、今の職場、この近くなんだよ」
「え? この近くの高校?」
「そう。生徒がおしゃれなカフェができて、ハンモックがあるって言ってたから、もしかしてと思って調べたら、名前見て確信した。俺の勘ってすげぇだろ」
「そうだな」
「やっぱり俺たちは別れられない運命なんだよ」
怜司は面白そうに声に出して笑った。
――俺もずるいな。
俺は怜司のことをちゃんと見ようとしてなかったのかもしれない。怜司が俺をどう思っているのかだけを気にしていた。怜司は好き勝手やって生きていて、俺はそれに振り回されているだけなんだと、どこかで思っていた。
俺はあのとき、怜司に子供ができて、血の繋がりとか言われて、怜司が離れていってしまうみたいで怖かったんだ。それまでは、怜司はずっと俺を自分の生活圏には入れなかった。だから、ある意味そのお陰で俺はいろんなことを知らずに済んでいた。俺も、怜司の結婚生活なんて聞きたくなかったし、聞こうともしなかった。俺は結局、都合のいいところだけを見て、特別な関係だと思っていたんだ。
怜司は、どの関係も大事にしたいんだろう。自分勝手で、俺を完璧に隠して、家族も守って、いい息子であろうとして。
傲慢だけど、どこか怖がっているようにも見える。そんなバカな怜司がどうしようもなく好きだと思った。
俺も自分で決めよう。振り回されているわけでもない。俺は、この無茶苦茶な怜司とずっと一緒にいるんだ。どんなことがあっても、もう手を離さない。
――俺も、傲慢でバカな仕方ないやつなんだ。
「終わったぞ」
「おう」
店を出て、俺たちはうちまで歩いた。
「店、偶然見つけたのか?」
「あー、今の職場、この近くなんだよ」
「え? この近くの高校?」
「そう。生徒がおしゃれなカフェができて、ハンモックがあるって言ってたから、もしかしてと思って調べたら、名前見て確信した。俺の勘ってすげぇだろ」
「そうだな」
「やっぱり俺たちは別れられない運命なんだよ」
怜司は面白そうに声に出して笑った。


