「あ、そうなの……」
せっかく若月が気にしてくれたのに、俺はクソみたいな返答をしてしまった。
だって、あまりに若月の顔が大人っぽくて。いつもより、かっこよく見えたから。
「それは俺もだよ。若月が……元気にしてたらいいなって思ってた」
すると若月は、何も言わずじっと俺の顔を見た後、ぎびっとラムネを呷った。
「へー、相思相愛だな」
「っ」
意地悪くニッと笑いかけられ、俺はとっさに視線を外した。
暗くてよかった。
一時間、炎天下にいたんじゃないかってくらい、めちゃくちゃ顔が熱い。
「じゃあさ、連絡先交換しよ。そしたらまた、一緒にちいまる観れるだろ」
「え、あぁ、うん」
「QRだして」
ぎこちない俺とは違い、若月は自然に連絡先を聞いてくれた。
この一か月間、ほしくて堪らなかったこいつの連絡先が、こんなに呆気なく手に入った。
だが、画面に『隆太』というシンプルなアカウント名が表示されたとき、夢じゃないかと思わず目を擦ってしまった。
「いつでも連絡して。寂しくなったら会いに行ってやるから」
「は、なんだよそれ……」
反射的に笑って返したものの、動揺を隠せずに中途半端な笑いになってしまう。
いつでも来てくれる? 若月が?
「一樹は寂しがり屋だからな。本当は嬉しいんだろ?」
余裕たっぷりに言いながら、突然若月は体を屈めて俺の顔を覗き込んできた。
「あ……」
月明かりに照らされたこいつは、怪しく笑っている。
「お前が勉強頑張ってたら、俺が褒めてやるって言ってんの」
「は、子供扱いするな」
若月が不敵に笑い、俺の頭をガシガシと乱暴になでてくる。
ガサツで、分厚くて、熱すぎる手。
こいつに抱きしめられたら、俺……キスしたくなりそうだな。
「お前がサボらずに必死こいて勉強してんの知って、俺も刺激受けてんだよ。……T大合格、楽しみにしてっからな」
「……ん。それは絶対、合格する」
若月に言われたら、やるしかない。
そう、自然と思えた。
やっぱりこいつは、不思議な奴だ。俺に根拠のない自信と、やる気をくれる。
まるで、ガソリンみたいなやつだ。
せっかく若月が気にしてくれたのに、俺はクソみたいな返答をしてしまった。
だって、あまりに若月の顔が大人っぽくて。いつもより、かっこよく見えたから。
「それは俺もだよ。若月が……元気にしてたらいいなって思ってた」
すると若月は、何も言わずじっと俺の顔を見た後、ぎびっとラムネを呷った。
「へー、相思相愛だな」
「っ」
意地悪くニッと笑いかけられ、俺はとっさに視線を外した。
暗くてよかった。
一時間、炎天下にいたんじゃないかってくらい、めちゃくちゃ顔が熱い。
「じゃあさ、連絡先交換しよ。そしたらまた、一緒にちいまる観れるだろ」
「え、あぁ、うん」
「QRだして」
ぎこちない俺とは違い、若月は自然に連絡先を聞いてくれた。
この一か月間、ほしくて堪らなかったこいつの連絡先が、こんなに呆気なく手に入った。
だが、画面に『隆太』というシンプルなアカウント名が表示されたとき、夢じゃないかと思わず目を擦ってしまった。
「いつでも連絡して。寂しくなったら会いに行ってやるから」
「は、なんだよそれ……」
反射的に笑って返したものの、動揺を隠せずに中途半端な笑いになってしまう。
いつでも来てくれる? 若月が?
「一樹は寂しがり屋だからな。本当は嬉しいんだろ?」
余裕たっぷりに言いながら、突然若月は体を屈めて俺の顔を覗き込んできた。
「あ……」
月明かりに照らされたこいつは、怪しく笑っている。
「お前が勉強頑張ってたら、俺が褒めてやるって言ってんの」
「は、子供扱いするな」
若月が不敵に笑い、俺の頭をガシガシと乱暴になでてくる。
ガサツで、分厚くて、熱すぎる手。
こいつに抱きしめられたら、俺……キスしたくなりそうだな。
「お前がサボらずに必死こいて勉強してんの知って、俺も刺激受けてんだよ。……T大合格、楽しみにしてっからな」
「……ん。それは絶対、合格する」
若月に言われたら、やるしかない。
そう、自然と思えた。
やっぱりこいつは、不思議な奴だ。俺に根拠のない自信と、やる気をくれる。
まるで、ガソリンみたいなやつだ。


