パタパタほんわか日常

のろのろと亀の歩みでリビングにたどり着いたわたし。机にブロメリアと本を置き、自分も椅子に座った時、ふと気になったことがある。
「今、何時…?」
わたしは一人暮らしの例外に漏れず、生活リズムはグダグダである。昼夜逆転?当たり前だ。食生活?生きてればなんでもいいのじゃ!日光?知るかっ!というふうである。
 しかし時間が気になるのは人の性であろう。わたしは慌ててカーテンを開けた。
「太陽さーん!いますかー!?」
…いなかった。夜だ。しかも綺麗なお月様が真上にある。深夜だ。
「嘘!夜ぅ!?」
驚いたわたしは夜にそぐわない大声で嘆いてしまった。今日こそ本屋に行こうと思ってたのに…。なんて残念。
 ちなみにスマホなんてものは無い。いや、厳密に言えばあるのだ。あるけれど、廃墟ともいえるこの家の中に埋もれてしまった。恐らく2年ほど前の話。
 スマホなんてものが無くても生きていけるということはこのわたしが証明して見せた。これはノーベル賞では?窓の前に立ってこんな変なことを悶々と考えている間にどんどん夜が更けてくる。
「…はっ!こうしてるうちにどんどん朝は近づいてくる!早く植え付けをしなきゃ…!」
 特に何にも急かされてはいないのだが、わたしはすぐに机に戻って土と小さなスコップを取り出した。