……うん。プレート部分の魔導回路はいい感じだな。
回路同士が接触する心配もない。
ただ、プレート六枚分の魔導回路を一気に描いたからか、さすがに手が疲れたな……。
次は……手の負担も少なそうな、持ち手部分でも作ろうかな。
外装の左右に一つずつと……蓋の部分にもある方がいいか。
……あっ。そもそも蓋を作ってなかったな……。持ち手の前に蓋が先だな。
蓋も耐熱鋼でいいか。外装と同じ素材なら加工もしやすいしな。
魔力を纏わせ、形成していく。
……蓋の持ち手は円柱っぽくしたいから、取り付けられるように蓋の中央に窪みを作っておくのがいいかな?
持ち手部分が抜けないように差し込む部分も工夫しておこう。
よし。この窪みに合わせて絶熱樹脂を形成して……はめ込めば……うん、蓋の持ち手、いい感じだな。
この流れで、外装に取り付ける持ち手も作っていく。
外装の左右に土台を形成して、そこに絶熱樹脂の持ち手を固定して……と。
……これなら、ある程度の重さにも耐えられそうだ。
で、次は……プレート部分に属性の組み込みだな。
艶髪《グロウ》の時と同様に、火属性でプレートを温めて、風属性の出力で火加減をコントロールできるように……組み込んでいく。
よし、属性の組込みはできた。
とりあえず感温石でプレートの温度を確認してみるか。
…………。
……うん。ちゃんと温まってるな。
一応あとで、肉の焼け具合も試してみた方がいいとは思うけど、一旦これで。
残りの五枚のプレートも同様に組み込んで、プレート部分は完成した。
次は……あっ、その前に一度組み立ててみて問題がないか確認しておこうかな。
…………。
外装が少し大きめな気もするけど..... 断熱層との間に空間があるのは、熱が伝わりにくくなるから問題ないか。
……それにしても外装が無骨すぎる気がしないでもないというか……。
外装に魔導回路とかもないから、しょうがないけど……まぁいいか。
今回も仕様書はリリエン商会に持っていくだろうから、その時は貴族の食卓用にアレク叔父さんが、外装のことも考えるだろう。
……ただ、この無骨なのをローゼン家で使うとなると、ティアナになにか言われる可能性はあるな……。
…………。
……風属性の出力用にスイッチというか、操作部分も必要だけど、これは起動・停止ボタンの横に取り付けるとして……他に先にしておくことは……。
……起動・停止ボタンと出力調整を取り付けるところに魔導回路を描くの、忘れるところだった。
これがないと、ただの飾りだ……。
ここの魔導回路は、描写ペンは細めのペン先の方がいいか。太めで書くと出力調整が少ししづらくなりそうだし。
それに、生焼け黒焦げの肉は食べたくないしな。
……よし。これで、ボタンを取り付けて……起動・停止の無属性を組み込む……。
…………。
……うん、起動・停止は問題ないな。
調整ボタンも取り付けて……確認……。んー……ちょっと火力が強い気がするな……。
魔核を小型のものにすれば……あっ、これだと大丈夫そうだ。
中型の魔核かなって思ってたけど、小型でいいなら材料費的にもいいな。
外装に関しても、火傷するほどの熱さになってないし、安全面でもこんなものかな。
プレート部分に関しては、触ると火傷するけど……まぁ、そんな触るやつもいないだろう。
……いや、蓋を開ける時にプレートに触れてしまう可能性が……。……えっ、この場合の安全対策は……?
……商品化の際は、注意事項として記載してもらおうか。
忘れないうちに仕様書に書いておこう……。
…………。
……よし、これで必要なことは書けたかな。
あとは、実際に肉を焼いてみないと、ちゃんと使えるかは分からないよな。
試しに焼いてみるか。
時間的に夕食前で料理場が忙しそうだけど……肉の切れ端をもらって、端っこで試せば邪魔にならないだろう。
