幼馴染の恋人になりたいので、アピールを始めました

 夜。二人で日向の部屋で漫画を読んでいた時のこと。日向が突然、こんなことを言い出した。
 「なあ、律。俺がアピールしてたのって気づいてた?」
 「アピール?いつ?」
 「やっぱり、気づいてなかったんやな。この恋愛鈍感め。車道側歩いたり、屋上で地面にブレザー広げて地べたに座らせないようにしたりとかのやつ」
 日向が身振り手振りで、あの時のことを再現する。
 「……ああ!あれね!全然分からんかった。てっきり、千優のかっこよさに嫉妬してるんやと思ってた」
 「なんやそら。まあでも、半分当たってるようなもんやわ」
 「今度からは見逃さんでおくな。日向からのラブ」
 俺はふざけて日向に向かって両手でハートマークを作る。
 「はあ?!なんやそれ!恥ずかしいからやめろ!」
 日向がハートマークを壊そうと向かってきたところを俺は抱き締める。
 「律……ほんまもうええって」
 日向はかなり恥ずかしがっているようで俺の胸に顔を埋める。
 「可愛ええなぁ」
 俺はそんな日向の頭を撫でて愛でる夜だった。