きみと生きられる幸せ




 できるのなら、わたしがきみを守りたかった。
 
 ただ守られるだけではなく、きみの力になりたかった。

 だけど、弱いわたしにできることは、ほんの一握りしかなくて。

 それをやってあげるだけしかできないのは、すごく悔しかった。



 本当の意味できみを支えることができなくて。

 本当の意味できみを助けることができなかった。



 なのにきみは、いつも嬉しそうに笑って。

「ありがとう」

 その笑顔が。その温かい言葉が。

 いつもわたしの胸を温めてくれて、わたしを励ましてくれた。



「だいすきだよ」

 その言葉を何度、きみに伝えただろう。

「うん、だいすき」

 その言葉を何度、きみから言われただろう。

 きみは、わたしだけでなく、ずっとその先を見ていたけれど。

 わたしはそれでも、きみのことが好きだった。



 きみはどんどん強くなっていった。

 きみはだれにも負けまいと、必死で努力して。

 わたしはそれを、見守っていることしかできなかった。

 日々のやることを終えて、こちらに向けて微笑むきみに。

 ただ笑って、おつかれさま、を言うことしかできなかった。