プロ野球スカウトは、鑑定スキル(ゲーム画面のように見える能力)でドラフトを勝ち抜く

  「先輩、松川選手を見に行くんですか」

 そう私に声を掛けてきたのは、新人スカウトの岡田零君です。

 岡田零君は茶髪で顔は凄くイケメンで、体型は痩せていて雰囲気からチャラさがにじみ出る青年だ。

 彼も元プロ野球選手でしたが、残念ながら活躍出ず20代で引退しスカウトに転身しました。

 「ドラフト1位で指名するかもしれない選手だからな。監督に失礼の内容に接してくれよ」

 「うす」

 岡田君は軽くうなずいた。

 そうこうしていると横波高校に到着した。

 横波高校は伝統のある高校で、野球部も強豪で甲子園優勝も数回ある強豪校だ。

 「監督こんにちは」

 「こんにちは」

 「おう」

 私と岡田は横波監督の度会監督に挨拶をした。

 度会監督は白髪が目立つ年配の監督です。

 「松川球児選手はどこですか」

 「ここにはいねーよ。もう2週間も来てねーよ」

 「えーっ、2週間も練習来てないんですか」

 「ばか」

 私は慌てて岡田君の口を塞いだが、度会監督は聞こえていたらしく渋い顔をした。

 「いつもの所ですか」

 そう私が訪ねると監督は小さくうなずいた。

 「そうですか。また来ます」

 私は要件が終わったので帰ろうとすると度会監督にある選手を紹介された。

 「吉田さんよ。あの遊撃手の高野を見てくれよ。すげー守備がうまいんだぜ」

 高野君は野球少年らしく坊主頭の小柄な野球少年だ。

 私は鑑定スキルを使い高野君を鑑定した。

 横波高校 高野雄太郞 17歳 右投げ右打ち 遊撃手D 二塁手F 野球脳D 

               成長早熟

               ミートF パワーG 走力E 肩F 守備C 

               野手の能力 チャンスF 左投手E 右投手E 

                     バントC 盗塁D 三振C

                     捕球D

               特殊能力 頑丈E 真面目 キャプテンシー



未来の能力 高野雄太郞   右投げ右打ち 遊撃手C 二塁手E 野球脳C 

              成長早熟

              ミートF パワーF 走力D 肩E 守備B 

              野手の能力 チャンスE 左投手D 右投手E 

                     バントB 盗塁C 三振C
                     
                     捕球D

               特殊能力 頑丈C 真面目 キャプテンシー


 確かに高校生にしては守備がうまいが、残念ながら私が指名する能力に足してない。

 「試合で注目して見てみます。今日はお邪魔しました」

 「お邪魔しました」

 「そうか」

 少し残念そうな度会監督に頭を下げ横波高校を後にした。

 「先輩、試合で注目して見るなんて、高野選手も指名するんすね」

 「違うよ。指名するなら今日横波高校に残って、高野選手を見ているだろ。見ないと言うことは遠回しに指名しないと言っているんだよ。でも指名しないというと角が立つので、ああいう言い方をしたんだ。度会監督も解っているよ」

 「へえーそーなんすか。なんか大人はすごいっす。勉強になります」

 「うん。色々覚えてね」

 なんか岡田君に尊敬の眼差しを受けた。

 さあ、次はスカウト会議だ。なんとしても松川選手の指名の権利を取るぞ。