『ひどく不安定になる瞬間があるんだ』
誰もいない真紅の教室。
その紅色を創り出す窓の外の夕焼けを背に、そう言ったのは誰だったのか……。
シルエットと虚ろな瞳だけが、夏月の記憶に焼きついている。
―――――――――――――
狂いそうになるときがある。
頭の中が言葉で埋め尽くされて溢れそうになる。
生まれたイミとか、生きてるリユウとか、自分の存在とか考えて、そのどれにも答えがない。
この世界にあるものすべてがイミのないものだ。
全部どうでもよくて、くだらない。
――それでも、そんなコト考えてる自分自身が一番くだらないと知った。
そして――
そんな自分が辿り着いたひとつの答え。
そのために選んだ。
『ひどく不安定になる瞬間があるんだ』
そう告げた。
あのときの表情がやけに鮮明に記憶に刻まれている。
右手で胸を掻きむしるように押さえ、こみ上げる嫌悪感と狂気に耐えながら、翼は資料室の片隅で震えていた。
誰もいない真紅の教室。
その紅色を創り出す窓の外の夕焼けを背に、そう言ったのは誰だったのか……。
シルエットと虚ろな瞳だけが、夏月の記憶に焼きついている。
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狂いそうになるときがある。
頭の中が言葉で埋め尽くされて溢れそうになる。
生まれたイミとか、生きてるリユウとか、自分の存在とか考えて、そのどれにも答えがない。
この世界にあるものすべてがイミのないものだ。
全部どうでもよくて、くだらない。
――それでも、そんなコト考えてる自分自身が一番くだらないと知った。
そして――
そんな自分が辿り着いたひとつの答え。
そのために選んだ。
『ひどく不安定になる瞬間があるんだ』
そう告げた。
あのときの表情がやけに鮮明に記憶に刻まれている。
右手で胸を掻きむしるように押さえ、こみ上げる嫌悪感と狂気に耐えながら、翼は資料室の片隅で震えていた。
