雨寺博士と晴社助手

「見てみたまえ晴社君」

「急になんです?雨寺博士」

「私はこれが大好きなのだよ」

「…先割れスプーンが?」

「うむ、スプーンとフォーク
形状的に相反するはずなのに
混ざり合って成立している」

「言われてみればそうですね」

「しかもスプーンとフォーク
どちらの機能も疎かになっていない!」

「…そうですね」

「普通はニコイチにすると
中途半端になるものだ」

「…そう…ですかね」

「素晴らしいでは足りない!」

「だからやたらと
コンビニの先割れスプーンが
転がってるんですね」

「うむ……はぅあっ!?」

「博士!?」

「ひらめき大陸!!」

「大陸!?」

「ひーらーめいたぁぁぁぁああ♪」

「はあ…」

「ひらめいてしまったよ」

「…聞きましょう」

「聞いて驚くな!」

「おおおおおっ!!」

「…まだ何も言っておらん」

「ですねー」

「箸を忘れとらんか?」

「箸っすか?」

「うむ、日本人の心
すなわち箸だ!!」

「んー…」

「スプーンとフォークを小型にして…」

「…」

「ひっくり返すと箸として使える」

「……」

「これを常に携帯していれば
どんな料理が来ても対応できる!」

「………博士」

「ニコイチならぬサンコイチだ!!!」

「博士!!!」

「なんだね?」

「それ、もうありますよ」

「なぁあ!なんだ……と!?」