雨寺博士と晴社助手

チョキチョキチョキチョキ

「…面倒だ」

チョキチョキチョキチョキ

「なにしてるんです雨寺博士?」

チョキチョキチョキチョキ

「要らない書類を
細かく切ってるのだよ、晴社君」

チョキチョキチョキチョキ

「結構な量ありますよねコレ」

チョキチョキチョキチョキ

「…うむ」

チョキチョキチョキチョキ

「言うかどうか迷ってるんですが…」

チョキチョキチョキチョキ

「なんだね?」

チョキチョキチョキチョキ

「シュレッダー買えばいいかと」

チョキッ

「…分かっている」

「ではなぜ!?」

「高いんだもん!シュレッダー!!」

チョキチョキチョキチョキ

「ですよねー」

チョキチョキチョキチョキ

「…うむ」

チョキチョキチョキチョキ

「ならば作ればいいんじゃないですか?」

チョキッ

「…その手があったか!」

「博士ならシュレッダーなんて余裕です」

「そうだな…よし!作ろう!!」

「さっそく設計から…」

「うむ、だがせっかく作るのだ
何か他に機能付け足したらどうだろう」

「え?」

「たとえば…裁断したあとの紙
捨てるの面倒だから…

「面倒だから?」

「裁断後そのまま中で燃やすとか」

「耐火性能上げなきゃいけないっすね」

「でも燃えカスは残るから」

「そうっすね」

「それをそのまま肥料として
自動で鉢植えに流す…」

「おお!?」

「野焼きみたいな扱いされて
罰せられないように火ではなく…」

「火ではなく?」

「レーザービームで一瞬でチリにする」

「なんか響きが物騒っすね」

「んで、せっかくレーザービーム搭載するなら…」

「するなら?」

「シュレッダーに手を入れそうになった人を
レーザービームで威嚇射撃する」

「は?」

「そして、防犯機能として緊急時に
レーザービームを撃てるトリガーをつける」

「…いや」

「さらなる巨悪の襲来に備え
変形機構もつけて人型に変形し…」

「…あの」

「自律戦闘が可能に!そして極め付けは…」

「…博士」

「ミサイルランチャーを撃ちこ…」

「博士!!」

「なんだね?まだ途中…」

「その予算でシュレッダー買えませんか?」

「ほぁぁあ!?それは…言ってはいけな…い…」