雨寺博士と晴社助手

ワンワンワンワンワンワン

「…」

ワンワンワンワンワンワン

「…」

ワンワンワンワンワンワン

「犬うるさいね、晴社君…」

ワンワンワンワンワンワン

「そうですね、雨寺博士…」

ワンワンワンワンワンワン

「ここ数日、近所でずっと吠えとるね」

ワンワンワンワンワンワン

「どっかの家で犬飼い始めたんですかね?」

ワンワンワンワンワンワン

「ずーっと吠えとるね
何が気に入らんのだろうね」

ワンワンワンワンワンワン

「躾がなってないっすね」

ワンワンワンワンワンワン

ガチャッ

「ワンワンワンワンワンワン!!!」

「ちょっ!?博士?」

ガチャッ

「おっ?大人しくなった」

「博士…大人気ないです」

「犬は躾が大変だ、舐められると
ずっと言うこと聞かない」

「無駄吠えとかしますしね」

「番犬としては良いかもしれんが
今時の近所への配慮等考えると
なかなか難しいかもしれん」

「そうっすね」

「かといって、デジタルペットとかだと
味気ない感じするしなぁ…」

「そうっすね」

「あっ!!!」

「…ひらめいたんですか?」

「うむ!」

「なんかいつもよりひらめき方が大人しい…」

「ウサギだ!」

「は?」

「ウサギが良いぞ!!」

「はあ…」

「吠えるどころか鳴かない」

「そうなんですか?」

「種類によるが犬より安価だ」

「そうなんですか?」

「しかも撫でられるし
愛でればちゃんと懐く」

「そうなんですか?」

「理想のペットだ!!」

「博士?」

「なんだね?」

「それ、ひらめいたっていうより
思い出したって感じですよね?」

「…」

「今回は、発明もひらめきも
無しってことです?」

「そ…そんな日もある……さ」

ワンワンワンワンワンワン