雨寺博士と晴社助手

ガチャッ

「晴社君、ついに完成したよ!」

「ついに…ですか?雨寺博士!」

「ああ、ついに完成した!
あの発見から一ヶ月…」

「あの発見がついに!!」

「ああ、偶然見つけたアレを
試行錯誤を繰り返してついに!!」

「……で、なんの話です?」

「ズコォォォォ!!」

「ベタなズッコケはいいですから
教えてください」

「…うむ、まずはこの試作品を
見てくれ!!」

コトッ

「……えんぴつですか?」

「ああ、ただのえんぴつではない
書いてみてくれ」

スラスラスラスラ

「…おお、書きやすいえんぴつですね」

「何か気付かないかね?」

「んん?少し重い…?」

「そうだな、他には?
もっと書いてみてくれ」

スラスラスラスラ

「うーん…おお!?
芯が尖ったままだ!!」

「そうだ!特殊な合金で作った芯なので
尖った状態を長く維持できる」

スラスラスラスラ

「…」

スラスラスラスラ

「ちゃんと消しゴムで消せる」

ゴシゴシゴシゴシ

「……」

「芯を削る必要もない、たくさん書けば
少しずつ芯が削られ丸くはなるが
芯は交換するだけでいい!」

スラスラスラスラ

「………」

スラスラスラスラ

「商品化すれば大ヒット間違いなし!!
名付けてメタルえんぴ……」

「博士!!」

「なんだね?」

「このえんぴつもう売ってます」

「な…なんだ…と!?」