雨寺博士と晴社助手

「うーむ…」

「雨寺博士、新聞を読みながら唸って
どうしたんですか?」

「うむ、最近はなんでもかんでも
スマホとか電子だなと思ってね」

「そうですね」

「晴社君はどう思うかね?」

「うーん…時代ですかね
作者も書き物はスマホで完結している
らしいですし」

「…作者?何の話かね?」

「いやいや、独り言です」

「時代とはいえ、何でもかんでも
電子では私のような老人には
厳しいと思うのだよ」

「そうですね…」

「キュッピィィィィンッ!!」

「は?」

「ひらめいたぞ!!!」

「ひらめく音だったんすね」

「昨今は、新聞も本も
電子化しているじゃないか?」

「電子化してますね」

「若者の紙離れみたいなことも言われている」

「言われてますね」

「ならば!!」

「ならば?」

「スマホやタブレット端末の
ディスプレイを紙にしたらどうだ!」

「…いや」

「触り心地は紙、ペンで書き込むときも
書き心地は紙、なのにディスプレイ!」

「…あの」

「既存のディスプレイよりも目に優しい!」

「…ですから」

「そうだな、あの素材を使えばいけるな…
ブツブツブツブツ……」

「博士!!」

「なんだね?アイデアを練っているとこ…」

「電子ペーパーというのが既にあります!」

「なぁぁぁぁあああ!?」