雨寺博士と晴社助手

ガチャッ

「やあ、晴社くん!」

「雨寺博士、なんかご機嫌ですね
どうしたんですか?」

「ふふふっ、聞いて驚くな」

「おぉぉぉっ!!」

「いや、まだ何も言ってない…」

「…あ、すみません」

「うむ、ついに完成したのだよアレが」

「あ…アレですか!?」

「そう!前人未到の偉業に違いないアレ!」

「アレ!!」

「革新的かつ画期的!
人類史に残るであろうアレ!」

「おぉぉぉっ!!」

「刮目して見よ!!!」

トンッ

「…」

「…」

「…なんすかこのクマのぬいぐるみ?」

「ただのぬいぐるみではない!」

「なんですとぉっ!?」

「背中のスイッチを入れる」

カチッ

「…スイッチを入れる」

「おはようクマくん」

ウィンウィン

「え?」

ウィンウィン

「雨寺正三郎だよ!」

ウィンウィン

「なんすかこれ?」

ウィンウィン

「話しかけると相づちを打つように
頷くのだよ!」

ウィンウィン

「…」

「カワイイぬいぐるみがうなずく
子供たちが喜ぶお友達だ!」

ウィンウィン

「……」

「子供だけではない
独り暮らしの大人、老人の話し相手」

ウィンウィン

「……博士」

「老若男女問わず釘付けの
愛らしさに人類は……」

ウィンウィン

「博士!!」

ウィンウィン

「なんだね?まだ話の途中だぞ」

ウィンウィン

「相づち打つおもちゃすでに売ってたし
そもそもコレ、相づち打つというより
声に反応してるだけじゃないっすか?」

ウィンウィン

「な…んです…と!?」

ウィンウィン