「これ、おんなじ日に両方行くのか?」
「忙しいかな?」
「いや、わかんねえ……」
「女子たちに聞いてみたらわかるかな……」
「女子?」
「いや、聞ける人があの人たちくらいしかいないから……」
「ああ……」
「あ、でも、今すごいおしゃべりしてる……邪魔しない方がいいかな……」
「多分大丈夫だろ」
「そうかな……?」
そう言いながらチラチラと彼女たちの方を見ていたら、そのうちの一人と、バチンと目が合ってしまいました。するとその女子はニヤリと笑い、「りっちゃん先生と五十嵐くんがなんか見てるよ〜」とヒソヒソ(というには大きな)声で言い始めました。
バレた!
私は反射で顔を背けましたが、背けた先の悠介くんは、「なんか聞けそうじゃね?」などと言っており、結局、私たちは女子たちのところに突撃することになりました。私が前を歩き、悠介くんはのそのそと後をついてきます。
「あの、邪魔してごめんなんだけど、ちょっと、相談があって……」
私がそう言うと、彼女たちは「え、なになに?」「五十嵐くんいるんだけど、やば」「いいけど〜」と一応興味を示してくれ……パンケーキと水族館は同日に実行可能なのかを聞いたら、「え、どの水族館?」「あそこめっちゃデカいよ」「無理じゃない?」と笑いながら言われました。
「ていうか、何? りっちゃん先生、五十嵐くんとデートすんの?」
一人の女子が、からかうように言いました。他のみんなも、ニヤニヤとしています。
「あっ、その……」
私は耳まで熱くなり、何も出ず……しかし悠介くんは平然と、
「そうだけど」
と言い、女子たちの目をまんまるにさせました。女子たちは皆揃って、「わーぉ」などと言っています。
なんですかその反応は!
「あっ、そうだ、俺たち付き合ってんだ」
ついでの用事のように、悠介くんは、サラッと突然言いました。
そんな、突然言う!?
確かに、言っていいよと話はしましたが!
女子たちはといえば、「キャ〜」「おめでと〜」「かわいい〜」などと言い始めます。小さく拍手をしている女子もいます。涙ぐむジェスチャーをする女子もいます。
なんですかそれ! みんな揃って、なんなんですかそれ!
「りっちゃん先生、顔真っ赤〜」
知ってます!
「我らがりっちゃん先生、お幸せに……」
涙ぐまないでください!
「ねぇもうアレした?」
きっ、聞くな!!!!!!!
そんな折にホームルームのチャイムが鳴りました。助かった、本当に助かった。悠介くんの「またな」にも女子たちの「またね〜」にも、「うん、またね」と答えましたが、その声は自分でも驚くほどぶっきらぼうなものになっていました。
「忙しいかな?」
「いや、わかんねえ……」
「女子たちに聞いてみたらわかるかな……」
「女子?」
「いや、聞ける人があの人たちくらいしかいないから……」
「ああ……」
「あ、でも、今すごいおしゃべりしてる……邪魔しない方がいいかな……」
「多分大丈夫だろ」
「そうかな……?」
そう言いながらチラチラと彼女たちの方を見ていたら、そのうちの一人と、バチンと目が合ってしまいました。するとその女子はニヤリと笑い、「りっちゃん先生と五十嵐くんがなんか見てるよ〜」とヒソヒソ(というには大きな)声で言い始めました。
バレた!
私は反射で顔を背けましたが、背けた先の悠介くんは、「なんか聞けそうじゃね?」などと言っており、結局、私たちは女子たちのところに突撃することになりました。私が前を歩き、悠介くんはのそのそと後をついてきます。
「あの、邪魔してごめんなんだけど、ちょっと、相談があって……」
私がそう言うと、彼女たちは「え、なになに?」「五十嵐くんいるんだけど、やば」「いいけど〜」と一応興味を示してくれ……パンケーキと水族館は同日に実行可能なのかを聞いたら、「え、どの水族館?」「あそこめっちゃデカいよ」「無理じゃない?」と笑いながら言われました。
「ていうか、何? りっちゃん先生、五十嵐くんとデートすんの?」
一人の女子が、からかうように言いました。他のみんなも、ニヤニヤとしています。
「あっ、その……」
私は耳まで熱くなり、何も出ず……しかし悠介くんは平然と、
「そうだけど」
と言い、女子たちの目をまんまるにさせました。女子たちは皆揃って、「わーぉ」などと言っています。
なんですかその反応は!
「あっ、そうだ、俺たち付き合ってんだ」
ついでの用事のように、悠介くんは、サラッと突然言いました。
そんな、突然言う!?
確かに、言っていいよと話はしましたが!
女子たちはといえば、「キャ〜」「おめでと〜」「かわいい〜」などと言い始めます。小さく拍手をしている女子もいます。涙ぐむジェスチャーをする女子もいます。
なんですかそれ! みんな揃って、なんなんですかそれ!
「りっちゃん先生、顔真っ赤〜」
知ってます!
「我らがりっちゃん先生、お幸せに……」
涙ぐまないでください!
「ねぇもうアレした?」
きっ、聞くな!!!!!!!
そんな折にホームルームのチャイムが鳴りました。助かった、本当に助かった。悠介くんの「またな」にも女子たちの「またね〜」にも、「うん、またね」と答えましたが、その声は自分でも驚くほどぶっきらぼうなものになっていました。
