結局悠介くんは、三日休みました。その間、夜の連絡は欠かしませんでした。お見舞いにも行こうと思ったのですが、「うつしたら悪いから」と言われ、断られてしまいました。そう言われたところで、行くかどうかは迷ったのですが、悠介くんの懸念通り本当に私にうつってしまったら気に病ませてしまいそうなので、行かないことにしました。代わりに、待ってるよと送っておきました。
そうして、悠介くんが三日ぶりに登校した朝でした。
「あ、五十嵐くんじゃん〜」
「じゃ、うちらは帰ります〜」
「またね〜りっちゃん先生〜」
私の周りにいた女子たちは、悠介くんを見るなり、ニコニコと笑いながら去っていきました。
「……?」
悠介くんの頭には、私にもはっきりとわかるくらい、いくつものハテナが浮かんでいました。
「あ……おはよ、悠介くん」
「はよ……」
「体調はもう大丈夫?」
「ああ……それよりもあの女子たち……」
「なんか話しかけられて……一緒に数学の勉強やったら、りっちゃん先生になっちゃった……」
「……???」
「言われてもわかんないよね、でも俺も、よくわかんないんだ」
「……そうか」
悠介くんは納得しているのかしていないのかよくわからない顔で、「とりあえず荷物置いてくる……」と机に行きました。そしてすぐに戻ってきて、「りっちゃん先生ってなんだ……?」と聞いてきました。私はもう一度、「なんか一人でいたら話しかけられて、放課後、みんなで一緒に数学の勉強会やったら、りっちゃん先生ってあだ名つけられちゃったんだ」と、先の説明とほぼ同じことを言いました。
悠介くんは「なるほど……?」と言っていました。
・ ・ ・
四時間目の授業が終わると、悠介くんはお弁当を持って、私の向かいに座りました。
久しぶりに、悠介くんと向かい合って座ります。
「……」
「……」
「……なんか、緊張しちゃうな」
つい、声が出てしまいました。
「……俺も」
そう言って悠介くんは、ほんのりと顔を赤くさせました。
……前々から思っていたけれど、この人は肌が白いから、赤くなるとすぐにわかってしまう。
……。
悠介くん復帰早々、何を考えているんだ!
急に恥ずかしくなり、私の顔はじわじわと熱くなってきてしまいました。多分、赤くなっているのはバレバレでしょう。遠くから「りっちゃん先生がんばれ〜!」と声が聞こえてきますが、なんですかそれ、やめてください!
私は頭を必死に回転させて、無難な話題を探しました。その結果出てきたのは、「今日も一緒に帰る……?」だなんて、あまりにつまらない確認でした。悠介くんは小さく目を見開いて、「そのつもりでいたけど……」と言い、私は「だ、だよね!」と、微妙に裏返った声で返しました。
そうして、悠介くんが三日ぶりに登校した朝でした。
「あ、五十嵐くんじゃん〜」
「じゃ、うちらは帰ります〜」
「またね〜りっちゃん先生〜」
私の周りにいた女子たちは、悠介くんを見るなり、ニコニコと笑いながら去っていきました。
「……?」
悠介くんの頭には、私にもはっきりとわかるくらい、いくつものハテナが浮かんでいました。
「あ……おはよ、悠介くん」
「はよ……」
「体調はもう大丈夫?」
「ああ……それよりもあの女子たち……」
「なんか話しかけられて……一緒に数学の勉強やったら、りっちゃん先生になっちゃった……」
「……???」
「言われてもわかんないよね、でも俺も、よくわかんないんだ」
「……そうか」
悠介くんは納得しているのかしていないのかよくわからない顔で、「とりあえず荷物置いてくる……」と机に行きました。そしてすぐに戻ってきて、「りっちゃん先生ってなんだ……?」と聞いてきました。私はもう一度、「なんか一人でいたら話しかけられて、放課後、みんなで一緒に数学の勉強会やったら、りっちゃん先生ってあだ名つけられちゃったんだ」と、先の説明とほぼ同じことを言いました。
悠介くんは「なるほど……?」と言っていました。
・ ・ ・
四時間目の授業が終わると、悠介くんはお弁当を持って、私の向かいに座りました。
久しぶりに、悠介くんと向かい合って座ります。
「……」
「……」
「……なんか、緊張しちゃうな」
つい、声が出てしまいました。
「……俺も」
そう言って悠介くんは、ほんのりと顔を赤くさせました。
……前々から思っていたけれど、この人は肌が白いから、赤くなるとすぐにわかってしまう。
……。
悠介くん復帰早々、何を考えているんだ!
急に恥ずかしくなり、私の顔はじわじわと熱くなってきてしまいました。多分、赤くなっているのはバレバレでしょう。遠くから「りっちゃん先生がんばれ〜!」と声が聞こえてきますが、なんですかそれ、やめてください!
私は頭を必死に回転させて、無難な話題を探しました。その結果出てきたのは、「今日も一緒に帰る……?」だなんて、あまりにつまらない確認でした。悠介くんは小さく目を見開いて、「そのつもりでいたけど……」と言い、私は「だ、だよね!」と、微妙に裏返った声で返しました。
