12月29日。
今日は最初で最後の、母との病院以外が目的地の外出だ。
「冥土の土産に『ベンティアイス抹茶クリームフラペチーノオーツミルク変更エクストラ抹茶パウダーバニラシロップ追加シロップ多めチョコレートチップ追加チョコレートソ―ス追加キャラメルソース追加エクストラホイップ氷少なめ』が飲みたいんだ」
「ベンティ……なんですって?」
初デートの思い出のショッピングモール、その三階の本屋に併設されたカフェへと連れて行ってもらう。もちろん警戒は怠らない。思春期の男としては、母親と二人でいるところを友人に見られたくはないのだ。
ベンティ(以下略)を飲みながら、そういえば僕らって交際していたくせに、お互い形に残るようなプレゼントをしたことがなかったなと気付く。
でもそれでよかったのかもしれない。形見なんて遺してしまったら、なんのためにわざわざ別れたのかわからないし。
彼女には僕のことなんか綺麗さっぱり忘れて、幸せになってもらわなければならないのだ。
そういう意味で一番信頼できる友人の分に、彼女のことを頼む旨を記載しておくことにした。
今日は最初で最後の、母との病院以外が目的地の外出だ。
「冥土の土産に『ベンティアイス抹茶クリームフラペチーノオーツミルク変更エクストラ抹茶パウダーバニラシロップ追加シロップ多めチョコレートチップ追加チョコレートソ―ス追加キャラメルソース追加エクストラホイップ氷少なめ』が飲みたいんだ」
「ベンティ……なんですって?」
初デートの思い出のショッピングモール、その三階の本屋に併設されたカフェへと連れて行ってもらう。もちろん警戒は怠らない。思春期の男としては、母親と二人でいるところを友人に見られたくはないのだ。
ベンティ(以下略)を飲みながら、そういえば僕らって交際していたくせに、お互い形に残るようなプレゼントをしたことがなかったなと気付く。
でもそれでよかったのかもしれない。形見なんて遺してしまったら、なんのためにわざわざ別れたのかわからないし。
彼女には僕のことなんか綺麗さっぱり忘れて、幸せになってもらわなければならないのだ。
そういう意味で一番信頼できる友人の分に、彼女のことを頼む旨を記載しておくことにした。
