再会そして愛〜後宮に向かったら帝は幼馴染でした〜

春風が吹いて私の髪の毛をそっと撫でる。
髪飾りが落ちそうになり、私は慌てて髪の毛を抑える。
「わっ…」
抑えた直後、また強い春風が吹く。でもそれは私を包み込むようなものだった。
「大丈夫か?」
隣にいた人が私の肩を支える。
その人の顔はよく見えない。顔だけモヤがかかったようだ。
「あの…あなたは誰ですか…?」
私が問いかけると、その人は私の頬をゆっくりと撫でて、
「大丈夫…すぐにわかる…」
と言った。
「いいえ…!ここ最近ずっと…あなたが誰だか気になるのです…!」
私がそう言うと、その人は顔を私の耳に近づけて…

「もし…後宮に来いと誘いがあったら来てくれ」

と言った。私は頷く。

そこで目が覚めた。
(またあの夢……)
夢とは思えないほどリアルだった。本当にあの人と話しているのかと錯覚するほどだった。
(後宮…行きましょう…)
私は決意した。