「あははっ葵マジおもろ!」
「わかるちょーウケる」
笑ってくれた、!
「葵ってほんとに話すの上手だよね〜」
褒められた…!!
昔から俺は人を笑わす事が大好きで笑顔の花が咲く瞬間がこの上なく好きだった。
相手が笑うなら自分が笑われたって良い…褒められるし笑ってくれる
って思っていたのに
「お前、マジおもんねーよ」
放課後、校舎裏に呼ばれたと思えば急にそう告げられた。
「な、何急に」
「顔は引き攣るわ、笑顔は硬いわ、お前の周りにいる友達よくそれで笑えてんな」
俺の目の前で「まじおんもな」と吐き捨てる顔だけはいい奴。
何こいつ、ちょーぜつムカつくんですけど…!!!今なら射殺しても許されるよね?!
法律とか知らねー!
怒りを込めたパンチをした、、、はずだったのに
「何してんの?」
「威嚇可愛いっすね(笑)」
クソが、めちゃバカにされてる…無理、泣ける。
「俺はぁ!話すのも上手だし!笑わすのも上手なんだよ!!」
最悪声裏返った
「そういうのって自分で言わないんだよ」
笑いを堪えながら言う来栖に恥ずかしさと怒りが募った
「お前はもう、、、黙れ…!」
先程の(弱っちいらしい)パンチを食らわしドスドスと大股でその場を去った。
いやいやいや、俺は面白いって言われるし話すのも上手だって…言われるし、、
急に不安になってしまう、俺が笑われなくなったら何が残るのか分からなくなるから。
怖い。俺に価値が無くなるのが…
あんな強気な事を言っていたが内心焦りで今すぐにでも逃げたくなった。というか逃げてきた
あんなふうに見透かしてくる奴は今までにいなかったせいか怖かった、
少しばかり嬉しく思ってしまう自分がいるということに。
着いてきていないかと、後ろをチラチラと見ながら帰った。
傍から見れば挙動不審だったであろう。
でも俺はそれどころでは無かった、家に着いたかと思えばカバンを放り投げて洗面台の前に立った。
俺の笑顔が引き攣ってるなんておかしい、硬いなんておかしい。
俺は笑えてる上手く笑えてる…
鏡の前で無理やり口角を上げる俺は世界で一番滑稽に見えた。
不細工だな…
「なーにしてんの、てか顔怖すぎだろ」
兄の翠が入ってきてそう言った。
「ちょ、みんなって!出てけ出てけ」
兄の背中をグイグイと押しながら洗面所から押し出し
「ごめんごめん」と言いながら笑う兄の顔がとても眩しく見えた。羨ましくも思えた。
その笑顔が憎らしくも感じた。
俺って最低だな…
仕事を終えた表情筋はもう動くことはなかった。
俺下手くそだったのかな、みんなにおもんないって思われてたのかな、過去を振り返ると不安で押しつぶされそうになっていた。
分かってても言わないでよ来栖…
その日はその事が頭から離れず俺の頭の中を行き交っていた。
寝たら忘れるという事を言霊にし俺は眠りについた
が
やはり忘れれる訳もなく俺はマスクを付けることにした。
これじゃ顔も引き攣っててもわからないし、俺天才じゃね?!
というか引き攣ってないし!!
と思いながらもマスクを付けているのは秘密。
どうして俺がここまで悩まなきゃならないのか納得が行かないが、もう二度と会いませんようにと願っていた矢先
家から学校まで半分くらいの道で来栖に出会った
フラグ回収ってこんなに早いものなわけ?
極力自分だとバレないようにマスクで目元ギリギリまで隠してみた
多分バレてなさそう…!!
るんるんとした足取りで行こうとしたら来栖が俺の前に立ちはだかった。
「なにそれ、風邪でも引いたの?」
んなわけ無いだろ…東京湾にでも沈めるぞ。
「あ、もしかして俺に言われたことを気にしてる?」
そうですけど何か文句でも?気にしてなかったらマスクなんてしてねーよくそが。
「風邪だよ風邪、ちょ邪魔だからのいてくんない?」
俺は来栖を退けて学校へ登校した。
✿
「え!葵がマスクなんて珍しっ!!」
「大丈夫?風邪?」
「そうそう薄着でクーラー効いた部屋で寝てたらこうなった〜笑」
「まじか!葵おもろ〜気をつけなよ?」
そう言いながらきゃははと手を叩きながら笑っている
別にバカにされていたって構わない。相手が笑ってくれるなら俺はそれで満足だから
気にだってかけてくれているのだから。
でも俺が楽しいのかと聞かれればそんな訳もなく、自席に戻り途中まで読んでいた好きな小説を読んだ。
やば、この冷静なツッコミおもしろ
「葵〜何ニヤニヤしてんの?」
知らず知らずのうちに笑みが溢れていたらしい。
「え、うそ俺そんなにニヤニヤしてた?」
「うん明らか楽しいです〜みたいな顔?」
「えー恥ずい〜見ないで見ないで〜」
俺は分かりやすく顔を隠した
「まって顔赤っ!なにそれウケる笑笑」
「顔赤い俺も可愛いでしょ?」
「どこで覚えたのそのポーズ笑笑」
目の前にいる女子は「しぬしぬ」と言いながら笑い転げてる。
でもさ、ここまで笑ってもらえたら流石に嬉しくない?
多分俺のこの感覚がわからない人は数多くいると思うけど俺は大いにそう思う。
だから漫才師とは気が合うと思う、、多分?
そんな事を考えていると後ろから冷たい視線を感じるなと思い、振り返ると来栖がこちらを見ていた。
しかも値踏みするような目で
なんだよあの顔は!まじでムカつく!!!
今日も今日とてうざすぎる、もう二度と関わってやるもんか!と心に決め一日を過ごすはずだったのに…
「昼休み屋上来て」
それだけ言って席に戻っていった。
は?誰が行くもんか!あんま調子乗んな?
昼来んな昼来んなと言う思いも儚く散り
初めて授業が過ぎるのを嫌に思った午前になった。
もーやだ、またボロカス言われんの?俺?尊厳破壊ゲームげもしてるのあんたは…
一種の修行だと思い重い重い足取りで屋上に向かった。
いつもより重たい扉を力強く開けるとドアからひょこっと来栖顔を出した
ドアが重たかったのってこいつが押してたからか?
性格悪っと思いながらも要件を聞いた
「何?またボロカス言うために呼んだの?」
来栖は一瞬ぽかんとし、あーあーと笑いながら言ってきた。
「違う違う!これ、この小説橘のだろ」
そこには失くしたと思っていた小説があった
「え、何でお前が…」
「席替えしたとき後ろ空きの机だったのに小説入ってて、誰のかなってずっと持ってたら今日同じ著者の小説を橘が読んでたから」
「なんとなく?」と言いながら謎の名推理を、、いや迷推理をかます来栖玲
あながち間違っていなくてムカつく…
けども失くしてから死ぬほどショックを受けていたから凄くテンションが上がった
「うん!それ俺の!その、ありがとな!」
「なんだ、笑えんじゃん」
来栖はそう言いながら俺のマスクをクイッと下げてきた。
「ちょ、やめろ…!」
急にマスクを外されると恥ずいもので手をパシッと退けて顔を隠し後ろを向いた。
絶対顔赤くなってて終わった…死んだわこれ…
詰んだ餅と思いながらそっぽ向いているとゾワッとする感覚が耳からしたかと思えば。
来栖がバックハグをするような形で俺の耳を食べていた。
「はっ…?」
「あ、いや、違う、ん?違うくはないか、」
動揺してるっぽいが俺のほうがびっくりしている
「な、何してんの、!!」
俺は耳を抑えながら言った。
「なんか、その、可愛かったから、、?ほ、ほらキュートアグレッションとか言うじゃん!?」
いつもの余裕綽々な感じだけではない事だけは分かった。
俺は更に顔が熱くなった、恥ずいとにかく恥ずい。
「まじでお前意味わかんない!!」
来栖をドンッと突き放し俺は足早に階段を降り、心臓を落ち着かせた。
何が起こったの???教えて、アリウム…!
「わかるちょーウケる」
笑ってくれた、!
「葵ってほんとに話すの上手だよね〜」
褒められた…!!
昔から俺は人を笑わす事が大好きで笑顔の花が咲く瞬間がこの上なく好きだった。
相手が笑うなら自分が笑われたって良い…褒められるし笑ってくれる
って思っていたのに
「お前、マジおもんねーよ」
放課後、校舎裏に呼ばれたと思えば急にそう告げられた。
「な、何急に」
「顔は引き攣るわ、笑顔は硬いわ、お前の周りにいる友達よくそれで笑えてんな」
俺の目の前で「まじおんもな」と吐き捨てる顔だけはいい奴。
何こいつ、ちょーぜつムカつくんですけど…!!!今なら射殺しても許されるよね?!
法律とか知らねー!
怒りを込めたパンチをした、、、はずだったのに
「何してんの?」
「威嚇可愛いっすね(笑)」
クソが、めちゃバカにされてる…無理、泣ける。
「俺はぁ!話すのも上手だし!笑わすのも上手なんだよ!!」
最悪声裏返った
「そういうのって自分で言わないんだよ」
笑いを堪えながら言う来栖に恥ずかしさと怒りが募った
「お前はもう、、、黙れ…!」
先程の(弱っちいらしい)パンチを食らわしドスドスと大股でその場を去った。
いやいやいや、俺は面白いって言われるし話すのも上手だって…言われるし、、
急に不安になってしまう、俺が笑われなくなったら何が残るのか分からなくなるから。
怖い。俺に価値が無くなるのが…
あんな強気な事を言っていたが内心焦りで今すぐにでも逃げたくなった。というか逃げてきた
あんなふうに見透かしてくる奴は今までにいなかったせいか怖かった、
少しばかり嬉しく思ってしまう自分がいるということに。
着いてきていないかと、後ろをチラチラと見ながら帰った。
傍から見れば挙動不審だったであろう。
でも俺はそれどころでは無かった、家に着いたかと思えばカバンを放り投げて洗面台の前に立った。
俺の笑顔が引き攣ってるなんておかしい、硬いなんておかしい。
俺は笑えてる上手く笑えてる…
鏡の前で無理やり口角を上げる俺は世界で一番滑稽に見えた。
不細工だな…
「なーにしてんの、てか顔怖すぎだろ」
兄の翠が入ってきてそう言った。
「ちょ、みんなって!出てけ出てけ」
兄の背中をグイグイと押しながら洗面所から押し出し
「ごめんごめん」と言いながら笑う兄の顔がとても眩しく見えた。羨ましくも思えた。
その笑顔が憎らしくも感じた。
俺って最低だな…
仕事を終えた表情筋はもう動くことはなかった。
俺下手くそだったのかな、みんなにおもんないって思われてたのかな、過去を振り返ると不安で押しつぶされそうになっていた。
分かってても言わないでよ来栖…
その日はその事が頭から離れず俺の頭の中を行き交っていた。
寝たら忘れるという事を言霊にし俺は眠りについた
が
やはり忘れれる訳もなく俺はマスクを付けることにした。
これじゃ顔も引き攣っててもわからないし、俺天才じゃね?!
というか引き攣ってないし!!
と思いながらもマスクを付けているのは秘密。
どうして俺がここまで悩まなきゃならないのか納得が行かないが、もう二度と会いませんようにと願っていた矢先
家から学校まで半分くらいの道で来栖に出会った
フラグ回収ってこんなに早いものなわけ?
極力自分だとバレないようにマスクで目元ギリギリまで隠してみた
多分バレてなさそう…!!
るんるんとした足取りで行こうとしたら来栖が俺の前に立ちはだかった。
「なにそれ、風邪でも引いたの?」
んなわけ無いだろ…東京湾にでも沈めるぞ。
「あ、もしかして俺に言われたことを気にしてる?」
そうですけど何か文句でも?気にしてなかったらマスクなんてしてねーよくそが。
「風邪だよ風邪、ちょ邪魔だからのいてくんない?」
俺は来栖を退けて学校へ登校した。
✿
「え!葵がマスクなんて珍しっ!!」
「大丈夫?風邪?」
「そうそう薄着でクーラー効いた部屋で寝てたらこうなった〜笑」
「まじか!葵おもろ〜気をつけなよ?」
そう言いながらきゃははと手を叩きながら笑っている
別にバカにされていたって構わない。相手が笑ってくれるなら俺はそれで満足だから
気にだってかけてくれているのだから。
でも俺が楽しいのかと聞かれればそんな訳もなく、自席に戻り途中まで読んでいた好きな小説を読んだ。
やば、この冷静なツッコミおもしろ
「葵〜何ニヤニヤしてんの?」
知らず知らずのうちに笑みが溢れていたらしい。
「え、うそ俺そんなにニヤニヤしてた?」
「うん明らか楽しいです〜みたいな顔?」
「えー恥ずい〜見ないで見ないで〜」
俺は分かりやすく顔を隠した
「まって顔赤っ!なにそれウケる笑笑」
「顔赤い俺も可愛いでしょ?」
「どこで覚えたのそのポーズ笑笑」
目の前にいる女子は「しぬしぬ」と言いながら笑い転げてる。
でもさ、ここまで笑ってもらえたら流石に嬉しくない?
多分俺のこの感覚がわからない人は数多くいると思うけど俺は大いにそう思う。
だから漫才師とは気が合うと思う、、多分?
そんな事を考えていると後ろから冷たい視線を感じるなと思い、振り返ると来栖がこちらを見ていた。
しかも値踏みするような目で
なんだよあの顔は!まじでムカつく!!!
今日も今日とてうざすぎる、もう二度と関わってやるもんか!と心に決め一日を過ごすはずだったのに…
「昼休み屋上来て」
それだけ言って席に戻っていった。
は?誰が行くもんか!あんま調子乗んな?
昼来んな昼来んなと言う思いも儚く散り
初めて授業が過ぎるのを嫌に思った午前になった。
もーやだ、またボロカス言われんの?俺?尊厳破壊ゲームげもしてるのあんたは…
一種の修行だと思い重い重い足取りで屋上に向かった。
いつもより重たい扉を力強く開けるとドアからひょこっと来栖顔を出した
ドアが重たかったのってこいつが押してたからか?
性格悪っと思いながらも要件を聞いた
「何?またボロカス言うために呼んだの?」
来栖は一瞬ぽかんとし、あーあーと笑いながら言ってきた。
「違う違う!これ、この小説橘のだろ」
そこには失くしたと思っていた小説があった
「え、何でお前が…」
「席替えしたとき後ろ空きの机だったのに小説入ってて、誰のかなってずっと持ってたら今日同じ著者の小説を橘が読んでたから」
「なんとなく?」と言いながら謎の名推理を、、いや迷推理をかます来栖玲
あながち間違っていなくてムカつく…
けども失くしてから死ぬほどショックを受けていたから凄くテンションが上がった
「うん!それ俺の!その、ありがとな!」
「なんだ、笑えんじゃん」
来栖はそう言いながら俺のマスクをクイッと下げてきた。
「ちょ、やめろ…!」
急にマスクを外されると恥ずいもので手をパシッと退けて顔を隠し後ろを向いた。
絶対顔赤くなってて終わった…死んだわこれ…
詰んだ餅と思いながらそっぽ向いているとゾワッとする感覚が耳からしたかと思えば。
来栖がバックハグをするような形で俺の耳を食べていた。
「はっ…?」
「あ、いや、違う、ん?違うくはないか、」
動揺してるっぽいが俺のほうがびっくりしている
「な、何してんの、!!」
俺は耳を抑えながら言った。
「なんか、その、可愛かったから、、?ほ、ほらキュートアグレッションとか言うじゃん!?」
いつもの余裕綽々な感じだけではない事だけは分かった。
俺は更に顔が熱くなった、恥ずいとにかく恥ずい。
「まじでお前意味わかんない!!」
来栖をドンッと突き放し俺は足早に階段を降り、心臓を落ち着かせた。
何が起こったの???教えて、アリウム…!
