放課後、心愛に言われた通りに私はその日のうちに望美と話をするべくスマホを取り出す。
その時、やけに楽しそうな望美と見知らぬ女の子が笑顔で腕を組んで歩いていた。
「……え?」
横断歩道の向かい側で行われているやり取りを見て、私はすっかり話しかける勇気を失ってしまった。
夜、心愛からメールがきた。
《どう?望美様と上手くいった?》
《話しかけられなかった》
《なんで?》
《望美が知らない人と楽しそうに歩いてるのを見ちゃって、私と居る時よりも楽しそうで……》
《それで自信を無くして話しかけるのをやめたの?》
《うん》
きっと、心愛は諦めの溜息を吐いているんだろうな、私が意気地無しで口下手だから。
《ねえ、結芽》
《なぁに?》
《明日のお昼ご飯一緒に食べない?》
《言われなくても最近はずっとそうじゃん》
《そうなんだけど、何かのきっかけで誘われるかもしれないでしょ?》
《そんなことないって》
《じゃ、詳しくは明日のお昼ご飯で》
《分かった、じゃあおやすみ(-_-)zzz》
《おやすみ𖤐 ̖́-》
翌日のお昼、私は望美との詳細を心愛に話していた。
「笑顔で腕を組んでるのはもうそういう関係だからなのかな?」
私が心愛に問いかけると、心愛は「うーん」と唸っている。
「少なくとも、恋人とは限らないんじゃない?友達でも腕を組んで歩いてるくらいなら普通なんじゃないの?」
「そうなのかな?」
「そうだと思うんだけどなー?」
そう言った心愛は中庭にある大樹を見上げ、優しく吹く風を気持ち良さそうに浴びていた。
私もつられて顔を上げる。
そこには望美と望美様ファンクラブの方々が渡り廊下を歩いてた。
「今、声をかけられたら良いのにね」
「うん……本当にね」
放課後、いつものように鞄に教科書を積めていると、机の下から手紙が出てきた。
私は、その手紙を読む。
その手紙は望美が私に宛てたものだった。
所々、涙なのかで滲んでシワシワになっている。
《わたくしのことが嫌いになりましたか?》
そんなわけない。
《会って話したいわ》
私も会って、望美と話したい。
その手紙は望美の心の叫びだった。
突然、私が望美を避け始めた原因が分からずに困惑しているようだ。
その手紙を見た私は、スマホを取り出して望美にメールをした。
《手紙読んだよ。今、どこに居るの?》
《会って話しがしたい》
返事はすぐに返ってきた。
《いいですわ。わたくしはもう学校を出ちゃったから今から戻りますね》
20分後、望美は息を切らして教室に戻って来た。
私は望美の息が整うまで待ち続けた。
「久しぶりですわね」
先に望美が沈黙を破って私に話しかけてきた。
「そうだね」
意外にもあっさり返すことができて安堵したのも束の間、望美はいきなり核心に触れる本題を切り出した。
「どうして、いきなりわたくしのことを避け始めましたの?」
「望美、つい最近告白されてたでしょ?」
「えぇ……」
「それを見て思ったの。私なんかより美人はいっぱい居るのにどうして望美は私に好意を寄せて居るの?って」
「それは前にも言いましたが、一目惚れだわ……隣に座っている貴女がわたくしに興味持って無さそうにして……初めてでしたの。わたくしに興味も無い方にお会いするのが」
「それで意識し始めたの?」
「えぇ、それで一言でも会話がしたくて……」
「なるほど……」
つまりは、恋愛感情ではなかったということ?なのか?
「望美は単に私のことを珍しく思っていたんだね」
「いいえ!そういう訳ではなく、わたくしは媚びられるより対等な関係を築きたいだけだったの」
「対等な?」
「えぇ」
「それは中城様のような?」
「えぇ、それも素敵だわ……でも、いつからかそれだけでは足りなくなっていたわ」
「え?」
その時、望美は私を抱きしめて言った。
「今では毎日話しかけたいし、ハグだってしたいし、他の誰よりも一緒に長く居たい……片時も離れたくはないと思っているわ」
「えっと……?」
「要するに、結芽の全てを愛しているのよ」
「あ、ありがとう……私てっきり、もう望美は他の子に気持ちが行ってたんじゃないかって思ってたから」
「どうして……そうなるの?」
「放課後、楽しそうに腕を組んで歩いてるのを見たから……」
「あぁ!あの方はわたくしの妹ですわ。欲しいものがあるのとせがまれていたの」
「なるほど……」
「えぇ……これでお互い誤解は解けましたか?」
「うん……解けた!ありがとう望美」
その時、やけに楽しそうな望美と見知らぬ女の子が笑顔で腕を組んで歩いていた。
「……え?」
横断歩道の向かい側で行われているやり取りを見て、私はすっかり話しかける勇気を失ってしまった。
夜、心愛からメールがきた。
《どう?望美様と上手くいった?》
《話しかけられなかった》
《なんで?》
《望美が知らない人と楽しそうに歩いてるのを見ちゃって、私と居る時よりも楽しそうで……》
《それで自信を無くして話しかけるのをやめたの?》
《うん》
きっと、心愛は諦めの溜息を吐いているんだろうな、私が意気地無しで口下手だから。
《ねえ、結芽》
《なぁに?》
《明日のお昼ご飯一緒に食べない?》
《言われなくても最近はずっとそうじゃん》
《そうなんだけど、何かのきっかけで誘われるかもしれないでしょ?》
《そんなことないって》
《じゃ、詳しくは明日のお昼ご飯で》
《分かった、じゃあおやすみ(-_-)zzz》
《おやすみ𖤐 ̖́-》
翌日のお昼、私は望美との詳細を心愛に話していた。
「笑顔で腕を組んでるのはもうそういう関係だからなのかな?」
私が心愛に問いかけると、心愛は「うーん」と唸っている。
「少なくとも、恋人とは限らないんじゃない?友達でも腕を組んで歩いてるくらいなら普通なんじゃないの?」
「そうなのかな?」
「そうだと思うんだけどなー?」
そう言った心愛は中庭にある大樹を見上げ、優しく吹く風を気持ち良さそうに浴びていた。
私もつられて顔を上げる。
そこには望美と望美様ファンクラブの方々が渡り廊下を歩いてた。
「今、声をかけられたら良いのにね」
「うん……本当にね」
放課後、いつものように鞄に教科書を積めていると、机の下から手紙が出てきた。
私は、その手紙を読む。
その手紙は望美が私に宛てたものだった。
所々、涙なのかで滲んでシワシワになっている。
《わたくしのことが嫌いになりましたか?》
そんなわけない。
《会って話したいわ》
私も会って、望美と話したい。
その手紙は望美の心の叫びだった。
突然、私が望美を避け始めた原因が分からずに困惑しているようだ。
その手紙を見た私は、スマホを取り出して望美にメールをした。
《手紙読んだよ。今、どこに居るの?》
《会って話しがしたい》
返事はすぐに返ってきた。
《いいですわ。わたくしはもう学校を出ちゃったから今から戻りますね》
20分後、望美は息を切らして教室に戻って来た。
私は望美の息が整うまで待ち続けた。
「久しぶりですわね」
先に望美が沈黙を破って私に話しかけてきた。
「そうだね」
意外にもあっさり返すことができて安堵したのも束の間、望美はいきなり核心に触れる本題を切り出した。
「どうして、いきなりわたくしのことを避け始めましたの?」
「望美、つい最近告白されてたでしょ?」
「えぇ……」
「それを見て思ったの。私なんかより美人はいっぱい居るのにどうして望美は私に好意を寄せて居るの?って」
「それは前にも言いましたが、一目惚れだわ……隣に座っている貴女がわたくしに興味持って無さそうにして……初めてでしたの。わたくしに興味も無い方にお会いするのが」
「それで意識し始めたの?」
「えぇ、それで一言でも会話がしたくて……」
「なるほど……」
つまりは、恋愛感情ではなかったということ?なのか?
「望美は単に私のことを珍しく思っていたんだね」
「いいえ!そういう訳ではなく、わたくしは媚びられるより対等な関係を築きたいだけだったの」
「対等な?」
「えぇ」
「それは中城様のような?」
「えぇ、それも素敵だわ……でも、いつからかそれだけでは足りなくなっていたわ」
「え?」
その時、望美は私を抱きしめて言った。
「今では毎日話しかけたいし、ハグだってしたいし、他の誰よりも一緒に長く居たい……片時も離れたくはないと思っているわ」
「えっと……?」
「要するに、結芽の全てを愛しているのよ」
「あ、ありがとう……私てっきり、もう望美は他の子に気持ちが行ってたんじゃないかって思ってたから」
「どうして……そうなるの?」
「放課後、楽しそうに腕を組んで歩いてるのを見たから……」
「あぁ!あの方はわたくしの妹ですわ。欲しいものがあるのとせがまれていたの」
「なるほど……」
「えぇ……これでお互い誤解は解けましたか?」
「うん……解けた!ありがとう望美」



