学園一の女に一目惚れされて

 放課後、私は望美に告白されたスポットまで来ていた。

 すると、自然とあの時の光景が蘇った。

『なるほど。だったら、わたくしも単刀直入に伝えた方が良さそうですね。わたくし、貴女のことが好きです』

『…え?』

『付き合ってください』

 突然のことに戸惑う私に、望美はもう一度先程の台詞を述べた。

『いや、付き合ってって言われても…第一、私達同性ですし、それに、私じゃなくてももっと良い人が沢山居るんじゃないんですか?』
 
『そうですわね…でも、今までのどの人よりも貴女が1番綺麗だと思いました』

『……え?』

 聞き間違い…かな?と思ったのも束の間

『私は、確かに沢山の人に告白される…でも、感謝こそするけど私には響かないことが多かった』
 
すると、望美は熱く語り出した。
 
『でも、貴女は違う。貴女とは一言も話していないのに、こんなに心に響く人は初めてなの!』

 だが、私には自分のどこが望美に響いたのかがイマイチ分からなかった。

『その、貴女の気持ちはよく分かったんだけど、私のどこがそんなに好きなの?それに、その好きってどういう意味なの?』

『まずは、わたくしの想いを受け取ってくれてありがとうございます。そうね…彼女にしたいって意味かしら』

『かっ彼女!?』

『えぇ』

『…それは…本気で仰ってます?』

 優雅に頷き、微笑む望美を私はマジマジと見つめる。

『えぇ、本気よ。貴女のことが好き、愛していますわ』

 その他にも虐められていた私に助け舟を出してくれた。

 そんな優しくて頼もしい望美が私は好きだ。

 手離したくない。

 そう思うと、指は勝手にスマホのロックを解除して望美にメールを送っていた。









 返信があったのは、それから数時間が経った夜だった。

 お風呂にも入り、後はもう寝るだけの状態でリラックスしていると望美からのメールに気付いた。

 《何度も好きって言ってくれてありがとう。でも、それはどういった意味での好きですの?》

 《恋愛関係としての好きだよ》

 《本当に?いいんですの?》

 《望美は?私からの告白は嬉しくないの?結局のところ望月 翔瑠のことはどうなの?》

 《もちろん!嬉しいに決まってますわ!翔瑠さんに対しては確かに一緒に居るのは楽しいですが、友達でしかありません》

 望美からのメールを見て私は安堵した。

 《良かった!もう、私なんかより望月さんの方が好きなのかなって思ってたから》

 《そんなことは絶対に有り得ませんわ!明日はそれを解らせてあげますから、楽しみにしておいて♪》

 何か望美の逆鱗に触れたのだろうか、望美は私に何を解らせようというのか……多少の不安を抱きながら、私はそのまま眠りについたのだった。