杉浦の観察記録は未だ絶賛継続中だ。
しかし知れば知るほど、欠点が見当たらない。
杉浦は分け隔てなく誰とでも話せる奴だ。
仲間も多い。
そして頭もいい。
欠点なんてあるんだろうか。
「杉浦、そこ、間違えてる。使う公式こっち」
「え。マジか。おお…。すげぇ…ありがとう」
俺は今、杉浦に勉強を見てもらっていた。
追加テストが迫り項垂れていた俺を助けてくれようとする神のような男だ。
長谷川も桜木も、平均より上。さっさと帰ってしまった。全く薄情な奴らだ。
それに引き換え杉浦よ、イケメンな上頭も良くて優しくて。何ていいやつなんだ!
教え方まで分かりやすい。
「ほんと杉浦教え方神だわ〜。あ、待って。ノートに書いておく」
ノートにはどんどん杉浦のいいところが増えていく。
「だいぶ俺の事わかってきた?」
「結構細かいとこも見てるからな」
真剣になるのにはもう一つ理由がある。このノートをやめたら、俺はもう杉浦のそばにいる理由がない。
1番近くで杉浦を観察する権利を破棄しなければならなくなるのだ。
それは何だかしたくない。
杉浦は時々ノートを見ながら『まだまだだな』と笑う。だいぶ知ったと思うけど、まだまだ知らないところがあるってことだ。
俺は知りたい。
杉浦のことをもっと深く知りたいと思っているのだ。
あ、そっか。
もしかしたらこういうことだろうか。
俺は不意に頭に浮かんだいくつかを杉浦にぶつけてみることにした。
「杉浦、好きな色は?」
「急だなぁ。んー。緑かな。…坂本は?」
「俺も緑かな。じゃあ好きな食べ物」
「肉。肉なら何でも。坂本は?」
「俺はラーメン。苦手な食べ物ある?」
「きのこ。食べれない。坂本はある?」
「俺はきのこ好きだし何でも食べる。って、なんだこれ。お見合いみたいじゃん」
「お見合いかぁ、いいな、それ」
「おい、そこ乗るんかい。とりあえずノートに書いとく」
確かに知らない事がまだまだ沢山ありそうだ。
杉浦のまだ見たことない部分を知れるのが嬉しかった。
「しかし、できる気しないよ…。教えてもらってごめんだけどさ」
「んー。そうだなぁ。そしたらもし補習まぬがれたらさ、俺とデートしない?」
「で、デート?」
「そ、だって坂本、俺の事まだまだ分かってないし。俺なら色々と学ぶんだろ。モテるために。だからデート」
「お、おう」
ポン。杉浦が俺の頭に手を添えた。
杉浦はよく俺の頭をポンポンとしてくれる。
その度にほわほわした気持ちになる。
「頑張れそう?」
杉浦は今日も俺に甘く囁く。
「デート、しような」
俄然、頑張ろうと思う。
デートがしたいわけではない。いや、ちょっと2人で出かけてみたいとも思うけど。
俺は杉浦の期待に応えたいのだ。
杉浦に頑張る俺の事も見てもらいたかった。
俺が杉浦を知るように、杉浦にも俺の事をもっと知って欲しいと思うようになっていった。
しかし知れば知るほど、欠点が見当たらない。
杉浦は分け隔てなく誰とでも話せる奴だ。
仲間も多い。
そして頭もいい。
欠点なんてあるんだろうか。
「杉浦、そこ、間違えてる。使う公式こっち」
「え。マジか。おお…。すげぇ…ありがとう」
俺は今、杉浦に勉強を見てもらっていた。
追加テストが迫り項垂れていた俺を助けてくれようとする神のような男だ。
長谷川も桜木も、平均より上。さっさと帰ってしまった。全く薄情な奴らだ。
それに引き換え杉浦よ、イケメンな上頭も良くて優しくて。何ていいやつなんだ!
教え方まで分かりやすい。
「ほんと杉浦教え方神だわ〜。あ、待って。ノートに書いておく」
ノートにはどんどん杉浦のいいところが増えていく。
「だいぶ俺の事わかってきた?」
「結構細かいとこも見てるからな」
真剣になるのにはもう一つ理由がある。このノートをやめたら、俺はもう杉浦のそばにいる理由がない。
1番近くで杉浦を観察する権利を破棄しなければならなくなるのだ。
それは何だかしたくない。
杉浦は時々ノートを見ながら『まだまだだな』と笑う。だいぶ知ったと思うけど、まだまだ知らないところがあるってことだ。
俺は知りたい。
杉浦のことをもっと深く知りたいと思っているのだ。
あ、そっか。
もしかしたらこういうことだろうか。
俺は不意に頭に浮かんだいくつかを杉浦にぶつけてみることにした。
「杉浦、好きな色は?」
「急だなぁ。んー。緑かな。…坂本は?」
「俺も緑かな。じゃあ好きな食べ物」
「肉。肉なら何でも。坂本は?」
「俺はラーメン。苦手な食べ物ある?」
「きのこ。食べれない。坂本はある?」
「俺はきのこ好きだし何でも食べる。って、なんだこれ。お見合いみたいじゃん」
「お見合いかぁ、いいな、それ」
「おい、そこ乗るんかい。とりあえずノートに書いとく」
確かに知らない事がまだまだ沢山ありそうだ。
杉浦のまだ見たことない部分を知れるのが嬉しかった。
「しかし、できる気しないよ…。教えてもらってごめんだけどさ」
「んー。そうだなぁ。そしたらもし補習まぬがれたらさ、俺とデートしない?」
「で、デート?」
「そ、だって坂本、俺の事まだまだ分かってないし。俺なら色々と学ぶんだろ。モテるために。だからデート」
「お、おう」
ポン。杉浦が俺の頭に手を添えた。
杉浦はよく俺の頭をポンポンとしてくれる。
その度にほわほわした気持ちになる。
「頑張れそう?」
杉浦は今日も俺に甘く囁く。
「デート、しような」
俄然、頑張ろうと思う。
デートがしたいわけではない。いや、ちょっと2人で出かけてみたいとも思うけど。
俺は杉浦の期待に応えたいのだ。
杉浦に頑張る俺の事も見てもらいたかった。
俺が杉浦を知るように、杉浦にも俺の事をもっと知って欲しいと思うようになっていった。


