閉鎖生態系ver.2.0

 今日はそれでいい。
 だって、まだ初日。
 恋人なんて案外そんなものだ。

 家に帰り、私はお気に入りのソファに座る。
 目を閉じ寝転がると、彼を感じた。
 ついさっき、私と彼はここで恋人になった。

 私の秘密の恋人。

 きっとこの先、様々な困難が私たちを待ち受ける。
 それでも私は君を永遠に愛すると誓おう。
 私が幸せな物語を紡いでみせるから。

「恋愛って、素晴らしいなぁ」

 スマホを取り出し、彼の音声を再生する。
 
『お前じゃないと……』
『ハル』
『頼りにしてる』
 
「あはっ……」

 生きていて良かった。