ブブッブブッと止まることのないスマホの振動。
かれこれ15分ぐらい無視ってるんだけども多分このまま1時間ぐらい止まりそうにない気がする…
遡ること20分前、やっと家に帰ってきて一息付いた途端スマホから見たことのないぐらいの速さで振動を繰り返していた。
は、なんだこれ。俺は不思議に思い画面を見ると通知のバーに『100件の新規メッセージ』と来ていた
いや怖…公式アカウントの暴走…?と謎解釈をしたが流石に開くのを躊躇っていたらかれこれ15分以上経ち冒頭に戻る。
公式アカウントも暴走するんだな、、と感銘を受けていたが無視をしてもしても止まらないもんだから恐る恐る開いてみた
は、?100件の新規メッセージの正体は楠見だった。
『鳴海ー今暇?』
『鳴海ー何してる。』
『既読遅めなんだ。』
『この猫可愛くない?』
等など…もしかして楠見は一分ごとにメッセージを送らないと死ぬ感じだったり…?
息をするようにメッセージを送ってくる楠見に恐怖を覚えた。
見なかったことにしようとスマホを閉じようとしたら
『あ、既読付いた話そ。電話かけていい?』
待ってくれ。ほんとに
「待って待って、いまはやはいれ!!」
焦りのあまりクソ誤字をしてしまったなんだよ「れ!!」って…
『また後でなら良いってこと?』
何そのかける前提みたいな話し方は
『勉強してるかもだけどそれでもいいなら』
俺は陽キャアンチしまくってる思想の塊みたいなやつだが割と勉強はできる方だ。こういうタイプって口だけ達者な奴が多いイメージがある…というのはほぼ俺の解釈であるがあながち間違っていないと思う。
『まじ?鳴海勉強出来んだ。偉いね、俺もやるわ。』
ほら当たった。勉強しているイメージが多分無いのだろう。
でもまあ俺はそれを狙っているから何とも思わない。
『電話できそうな時連絡する』
向こうがこちらに聞くよりも俺が言ったほうが多分都合が良いだろう。
『いいの?なら待ってる。』
このメッセージを送ったあといつも後回しにしている風呂に入った。待たせてはいけないという焦りか何かは分からないがいつも19時を回った頃に終わる行動パターンが今日は18時前に終わってしまった。
人ってイレギュラーな事が起こると行動も早くなったりするんだなと新しく気づくことがあったりなかったり。
机周りをささっと片付けて参考書とノートを起き、改まった気持でメッセージを送信した。
『準備出来た、楠見はどう?』
陽キャというものはネットに住んでいるのかというぐらい既読が速く一分も経たないことに驚きを隠せない凄いな…
『待ちすぎて三千里くらいの感覚。』
ちょっと意味は分からないが多分長いという解釈で合っているだろうでもそんな長くはないと思うぞ楠見。
通話ボタンを押そうか躊躇っていると、もう楠見から電話が来た。しかもビデオ通話
『あ、もしもーし、いつ掛けたら良いか分かんないから掛けちゃった』
『意味わからな、要件なに?』
そう言うとぽかんと顔をした楠見
『え、いやシンプルに連絡先交換出来たいえーい的な?』
『ちょっと俺には理解出来ない感覚だわ』
こいつの感覚にはつくづく頭を悩ませられる。いえーいで掛けてくるものなのか?
『まあまあそれは置いといて、なに勉強すんの?』
『古文』
『あー、古文か古文って"あはれなり"と"をかし"意味近しいのに何個も単語あるから苦手』
賢いやつの回答だこれ。
『現代語でいう‘気の向く’と‘興味がある’とか根本的には似てるけど表現上はちょっと違うみたいな…?』
日本語って昔と今でもあまり変わりは無いんだなと今初めて実感した。くどさは変わりないみたい。
『俺が鳴海に送る古文は‘いと分からず’鳴海って読めないし分かんないじゃん?』
『なにそれ、俺は‘わづらわし’』
『それって面倒って意味じゃん!!』
『うわ、バレてる』
『いや分かるし!』
怒っているが声色が明るい。
『楠見って割と頭いいんだな』
『いやー、人並み出来るって感じ』
そこでは謙虚さ出してくるんだ、とらしくなさに笑いかけた。
『俺も古文やろうかな』
『どうぞお好きなように』
他人行儀過ぎない?と笑われたが楠見が何を勉強しようが俺にはそこまで関係ない。
30分ぐらい経った頃だろうか、今まで静かに勉強していたなと思ってよく耳を澄ませたら寝息を立てていた
こいつ画面オフにして見えないからってやりたい放題やりやがって。
『おい楠見、寝るなら切るぞ』
『ん、ねぇない…』
いや、めちゃくちゃ寝てますよあなた。
『はいはい、おやすみ』
眠たくてグズグズする奴は正直赤ちゃんだと思う。
落ちるぐらいなら誘ってくるなよ…寝落ち通話じゃないぞこれ…
ほんとに最近はマイペースな楠見に振り回されている。イレギュラーな事が起こると体は想像よりも疲れていて俺も最近ベットに入ってから眠るスピードが断然に早くなった。最高記録3秒とか。
睡眠の事ばかり考えているとどんどん眠くなってきてしまい、古文の勉強は途中だったがもうベットに入った。
何もしなくて寝れないより体力消耗して眠いほうが何だか体に良さそうな気もしなくはない…
寝る前に楠見の事を思い出すと流石に赤ちゃん過ぎてツボりかけたのは秘密。
いい年した高身長が勉強しながら寝てるの面白すぎだろ…
面白さのあまり布団に包まりながらゴロゴロと横に揺れた。
今日は星の裏側を観察出来たような気分。
部屋の暗さと布団の心地よさに身を任せ、明日の人生の準備を始めた。
かれこれ15分ぐらい無視ってるんだけども多分このまま1時間ぐらい止まりそうにない気がする…
遡ること20分前、やっと家に帰ってきて一息付いた途端スマホから見たことのないぐらいの速さで振動を繰り返していた。
は、なんだこれ。俺は不思議に思い画面を見ると通知のバーに『100件の新規メッセージ』と来ていた
いや怖…公式アカウントの暴走…?と謎解釈をしたが流石に開くのを躊躇っていたらかれこれ15分以上経ち冒頭に戻る。
公式アカウントも暴走するんだな、、と感銘を受けていたが無視をしてもしても止まらないもんだから恐る恐る開いてみた
は、?100件の新規メッセージの正体は楠見だった。
『鳴海ー今暇?』
『鳴海ー何してる。』
『既読遅めなんだ。』
『この猫可愛くない?』
等など…もしかして楠見は一分ごとにメッセージを送らないと死ぬ感じだったり…?
息をするようにメッセージを送ってくる楠見に恐怖を覚えた。
見なかったことにしようとスマホを閉じようとしたら
『あ、既読付いた話そ。電話かけていい?』
待ってくれ。ほんとに
「待って待って、いまはやはいれ!!」
焦りのあまりクソ誤字をしてしまったなんだよ「れ!!」って…
『また後でなら良いってこと?』
何そのかける前提みたいな話し方は
『勉強してるかもだけどそれでもいいなら』
俺は陽キャアンチしまくってる思想の塊みたいなやつだが割と勉強はできる方だ。こういうタイプって口だけ達者な奴が多いイメージがある…というのはほぼ俺の解釈であるがあながち間違っていないと思う。
『まじ?鳴海勉強出来んだ。偉いね、俺もやるわ。』
ほら当たった。勉強しているイメージが多分無いのだろう。
でもまあ俺はそれを狙っているから何とも思わない。
『電話できそうな時連絡する』
向こうがこちらに聞くよりも俺が言ったほうが多分都合が良いだろう。
『いいの?なら待ってる。』
このメッセージを送ったあといつも後回しにしている風呂に入った。待たせてはいけないという焦りか何かは分からないがいつも19時を回った頃に終わる行動パターンが今日は18時前に終わってしまった。
人ってイレギュラーな事が起こると行動も早くなったりするんだなと新しく気づくことがあったりなかったり。
机周りをささっと片付けて参考書とノートを起き、改まった気持でメッセージを送信した。
『準備出来た、楠見はどう?』
陽キャというものはネットに住んでいるのかというぐらい既読が速く一分も経たないことに驚きを隠せない凄いな…
『待ちすぎて三千里くらいの感覚。』
ちょっと意味は分からないが多分長いという解釈で合っているだろうでもそんな長くはないと思うぞ楠見。
通話ボタンを押そうか躊躇っていると、もう楠見から電話が来た。しかもビデオ通話
『あ、もしもーし、いつ掛けたら良いか分かんないから掛けちゃった』
『意味わからな、要件なに?』
そう言うとぽかんと顔をした楠見
『え、いやシンプルに連絡先交換出来たいえーい的な?』
『ちょっと俺には理解出来ない感覚だわ』
こいつの感覚にはつくづく頭を悩ませられる。いえーいで掛けてくるものなのか?
『まあまあそれは置いといて、なに勉強すんの?』
『古文』
『あー、古文か古文って"あはれなり"と"をかし"意味近しいのに何個も単語あるから苦手』
賢いやつの回答だこれ。
『現代語でいう‘気の向く’と‘興味がある’とか根本的には似てるけど表現上はちょっと違うみたいな…?』
日本語って昔と今でもあまり変わりは無いんだなと今初めて実感した。くどさは変わりないみたい。
『俺が鳴海に送る古文は‘いと分からず’鳴海って読めないし分かんないじゃん?』
『なにそれ、俺は‘わづらわし’』
『それって面倒って意味じゃん!!』
『うわ、バレてる』
『いや分かるし!』
怒っているが声色が明るい。
『楠見って割と頭いいんだな』
『いやー、人並み出来るって感じ』
そこでは謙虚さ出してくるんだ、とらしくなさに笑いかけた。
『俺も古文やろうかな』
『どうぞお好きなように』
他人行儀過ぎない?と笑われたが楠見が何を勉強しようが俺にはそこまで関係ない。
30分ぐらい経った頃だろうか、今まで静かに勉強していたなと思ってよく耳を澄ませたら寝息を立てていた
こいつ画面オフにして見えないからってやりたい放題やりやがって。
『おい楠見、寝るなら切るぞ』
『ん、ねぇない…』
いや、めちゃくちゃ寝てますよあなた。
『はいはい、おやすみ』
眠たくてグズグズする奴は正直赤ちゃんだと思う。
落ちるぐらいなら誘ってくるなよ…寝落ち通話じゃないぞこれ…
ほんとに最近はマイペースな楠見に振り回されている。イレギュラーな事が起こると体は想像よりも疲れていて俺も最近ベットに入ってから眠るスピードが断然に早くなった。最高記録3秒とか。
睡眠の事ばかり考えているとどんどん眠くなってきてしまい、古文の勉強は途中だったがもうベットに入った。
何もしなくて寝れないより体力消耗して眠いほうが何だか体に良さそうな気もしなくはない…
寝る前に楠見の事を思い出すと流石に赤ちゃん過ぎてツボりかけたのは秘密。
いい年した高身長が勉強しながら寝てるの面白すぎだろ…
面白さのあまり布団に包まりながらゴロゴロと横に揺れた。
今日は星の裏側を観察出来たような気分。
部屋の暗さと布団の心地よさに身を任せ、明日の人生の準備を始めた。


